超現実的な「アムールの国」の素顔

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フランスは「アムールの国(愛の国)」と呼ばれるくらいロマンティックなの国という印象だが、取材をすると結婚観に対しては、2人で生きるため、子どものため、税金対策のため、国際結婚だからなど、もちろん愛ありきだがロマンス優先でない実情が見えてきた。

フランスでは、仲の良い友人カップルが結婚しているのか、PACS制度を選んでいるのか、ただのカップルなのかを知らないことはよくある。日本はだいたい把握していることから、法律婚が重要視されているからだろう。そうなると、女性が不利な立場に陥ることも多くなってくる。例えば、結婚すると面接で不利になったり、キャリア構築がしにくかったりする。欧米ではタブーな「既婚・未婚・出産予定の有無、年齢」を面接で聞かれる社会。ちなみに今回、日本のように周囲や社会的なプレッシャーで法律婚を選ぶカップルは見受けられなかった。

法律婚という制度は素晴らしい。愛する人とチームになることを誓い、進んでいく。ただ、圧力や不利を生むことに加担する制度であってはいけないのではないか。法律婚がキャリア構築などに圧力をかけていること。夫婦別姓が世界で唯一できない珍しい国であること。ジェンダーギャップ121位の日本が、ジェンダー平等に近づいていくには、勝手に国がなんとかしてくれるのを待っているのではいけない。まずは当事者たちが気づく必要がある。

国は違えど、白黒の二択ではない比較的自由な社会観念・制度を少しでも伝えることで、当事者が自分の環境を客観的に見れる情報を知り、日本のジェンダーギャップを少しでも埋められるバタフライエフェクトになればと願う。

編集/大森奈奈

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