0からの再々スタートで行列が絶えない人気店に

脳腫瘍に関しては今は定期的なMRIで経過観察をしていて問題はないのですが、すべてを失って、学芸大学の一軒家カフェを閉めた後は、いっそ海外に……と思っていました。そこで海外に行く前の準備として、チーズケーキの卸売ができるようなシステムを構築することに。2018年、「チーズケーキ研究所」という位置づけで、倉庫だったビルの一部屋を借りました。だからこそ集客を考えない、学芸大学の駅からは離れた住宅街の真ん中だったのですが、いらっしゃったお客さんにとりあえずチーズケーキを出しているうちに、気づけば人が途切れなくなり、海外に行く計画はお預けに(笑)。

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現在は、土日月の12時から売り切れ次第終了という時短営業を行なっていますが、ありがたいことに開店前から長い行列ができることも。行き当たりばったりやっているように見えるかもしれませんが、これはかなり戦略的にインスタグラムを活用していることが大きいと思います。

まず、100種類以上あるチーズケーキレシピの中から、その日に出すチーズケーキは12〜15種類に絞り、いつ来ても出合えるチーズケーキは違う「一期一会」感を大切にしています。新作や限定商品を販売する際は、直前のみでなく、前もって撮影した写真をちらちらとインスタグラムで見せていき、発売当日にドンと公開する。4月の終わりに発表した限定メニューの「抹茶のプリン」は、発売当日には4時間待ち、100人以上の行列ができました。

左手の白いビルの2階がA WORKS。住宅地の中に突如現れる行列は地元でも名物に。コロナ下の現在は、スタッフを配置して、ソーシャルディスタンス行列に協力してもらっている。