日本の借金1200兆円…それでも「日本は絶対に破綻しない」と言えるワケ

こうすれば日本経済はよくなる
田原 総一朗, 藤井 聡 プロフィール

藤井 いずれにせよMMTは、「財政規律なしで無限に支出してよい」とは、まったくいっていない。財政規律を、合理性に欠ける現行のプライマリーバランスから、明快で合理的なインフレ率に変えるべきだ、と主張している。規律を「なくせ」ではなく「変えよ」です。シラー教授をはじめとするMMT批判論者は、このポイントをわかっていないように思われます。

田原 インフレ率2~3%以下なら、財政出動で財政赤字が増えてもいいと?

 

藤井 おっしゃるとおり。デフレが続いているうちは、デフレ脱却のため財政出動をして、財政赤字が増えても問題ありません―というか、増やすべきなのです。インフレ率が適正水準を下回っている状況では、財政を増やして適正に戻さなければならないからです。その適正なインフレ率とは、日本ではおおよそ2~4%でしょう。

で、物価上昇率が3%とか4%とかに安定してきたら、財政の「拡大を止める」わけです。だからインフレが始まる兆候をつかむ監視システムをきちんと構築しておき、悪性インフレの芽を確実に摘まなければいけない。そのあたりの財政の拡大の打ち止めを見据えるなら、補正予算の制度をうまく活用するのが得策でしょう。補正予算なら、次年度に何も議論しなければまたたく間にゼロにすることができて、すぐに財政を縮小できるからです。ちなみに金融政策をしっかりやることも大前提です。

田原 MMTは、案外まともなことをいっているんだね。

藤井 そうですよ。だから、僕も必死に広めようとしているんです。

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