日本の借金1200兆円…それでも「日本は絶対に破綻しない」と言えるワケ

こうすれば日本経済はよくなる
田原 総一朗, 藤井 聡 プロフィール

田原 ギリシャが財政破綻しそうだ、といわれたのは……。

藤井 自国通貨を発行できない国はダメです。中央銀行をなくしユーロを使っている国は、ユーロを発行できません。ユーロ圏ではドイツにある欧州中央銀行(ECB)しかユーロ紙幣を発行できないから、加盟国の小さな政府が破綻してしまう恐れはあります。実際、そうなりかけたこともあります。

小国が自国通貨建てでなく、たとえば米ドルで過大な借金をしてしまった場合も、破綻の恐れはあるでしょう。

田原 個人も家庭も企業も政府も、借金が膨らんでしまったらヤバい、というのがこれまで世の中の常識だった。ところが、そのなかで政府だけは別で例外。なぜならば通貨を発行できるからなんだ。

 

MMTはなぜトンデモ理論といわれるのか?

田原 僕は経済には詳しくないけど、2018年ころだったか、MMT(現代貨幣理論)という言葉を聞いて、えっ!?と思った。アメリカの経済学者が「日本はMMTで成功している国だ」といったんだ。女性研究者が国会で講演したのも覚えている。

藤井 まさに18年です。消費税の税率アップをなんとか阻止しなければならないと考えていた僕は、MMTブームを起こそうと画策しました。

『根拠なき熱狂』という本で株式バブルや住宅バブルを警告したロバート・シラー教授は「政府がどこまでも財政赤字を無限に続けられるというMMTは、きわめて悪質」と、不道徳や不健全というトーンで批判しています。でも、こういう批判はすべて誤解、しかも、かなり単純かつ素朴な誤解なんです。

田原 たんなる誤解なの? 説明してください。

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