高齢者ワクチン接種に25年?デジタル政策の立ち遅れと混乱ここまで

とうとう国民の命に直接かかわる事態に
野口 悠紀雄 プロフィール

オリンピック期間中に人員を確保できるのか?

ワクチンの接種を進展させるためには、ワクチンの確保だけでなく、接種にあたる医師や看護婦など医療従事者の確保が必要だ。冒頭で述べたワクチン接種の遅れは、医療従事者が確保できないためである可能性が高い。
 
今後コロナの感染が拡大すれば、その対応に医療従事者が割かれるので、ワクチン接種のための人員確保はさらに困難になるだろう。

ところで、医療人員確保は、世界のどの国も直面している問題だ。そして、その解決のために、さまざまなことが行なわれている。

例えば、イギリスでは1月14日から薬局でも注射ができるようになり、薬剤師も注射している。また、ワクチンセンターを24時間稼働させている。

日本でも、人出不足などの問題を克服するために、もっと工夫と努力がなされてよいのではないだろうか?

日本は、それに加えて、オリンピックという問題を抱えている。その期間は、医療従事者が割かれる。すると、ワクチン接種のための医療人員確保は、さらに難しくなるだろう。

 

オリンピック遂行のために様々なことを犠牲にしなければならないのは、理解できなくもない。しかし、いまの日本人にとって最も切実な課題であるワクチン接種まで犠牲にしなければならないというのは、私には理解できない。

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