高齢者ワクチン接種に25年?デジタル政策の立ち遅れと混乱ここまで

とうとう国民の命に直接かかわる事態に
野口 悠紀雄 プロフィール

本当にワクチンを確保できたのか?  

ところが、その肝心なことに関して、政府の約束は誠に心許ない。

訪米中に米ファイザー社トップとの電話会談を行なった菅義偉首相は、国内の接種対象者全員分を9月までに確保できるめどが立ったと表明した。

ところが、20、21両日に衆参各院で行われた訪米報告で、「外務省のホームページに『9月』なんて一言も書かれていない」と指摘されると、「相手方の関係もあり詳細は差し控えます」と答え、「9月までに供給されるメド」とした自身の発言の詳細を説明しなかった。

また、国内対象者の接種完了時期を問われても、「実務を担う自治体が作成した計画による」と具体的な言及を避けた。

20日の参院厚労委員会で田村厚労相は「合意書を交わしているわけではない」と答弁。追加供給の「実質合意」を後退させた。

 

また、自民党の下村政務調査会長は、4月19日に開かれた党の会合で、「自治体によっては医療関係者の協力が足らず、65歳以上に限定しても、今年いっぱいか、場合によっては来年までかかるのではないか」と指摘した。

要するに、ワクチン接種がどう進むかは、全く分からないということだ。

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