いよいよ「大転換」の時代に突入…「インフレ」と「金利上昇」はすぐそこまで来ている!?

インフレは既に始まっている?

中国・武漢発の世界的パンデミックの影響で、2020年のほぼすべての主要国のGDPはマイナス成長となった。また、日本でも、飲食店、宿泊業、小売業、交通機関等など、売り上げが激減した業種が多々見受けられる。

巣ごもりの影響を受けたECやゲームなどは好調のようだが、現在の状況で「インフレ」の心配をするなどということは馬鹿げていると感じる読者も多いかもしれない。

by Gettyimages

しかし、私が見る限り日本を含む世界での「インフレ」の流れは既に始まっており、それに伴う「金利上昇」も避けられない。たぶん、各国の政府や中央銀行はできる限りの「金融緩和続行」を図るであろうが、急速にインフレが進む中で低金利を維持することには限界があるといえる。

これまで日銀を始めとする世界の政府・中央銀行が、必死に金融緩和をしてもデフレ傾向から脱局できなかった理由については、2018年8月13日の記事「異次元緩和でも日本にインフレが起こらない極めてシンプルな事情」で詳しく述べた。

要するに、オリンピックプールを満たすには、水道の蛇口をひねってから忍耐強く待たなければならないということだ。プールがいっぱいになって初めて水があふれだす。つまり、金融緩和でマネーを供給しても、プールが満杯になるまでその効果が表れにくく、逆に満杯になったとたん一気にあふれだす。

これが、金融緩和に支えられたバブルが怒涛のように起こる原因である。

そして、プールから水があふれだせば、近隣も水びたしになるから蛇口を締めざるを得ない。

蛇口を占めるのは簡単だ。完全に締めれば1滴も出なくなるが、それではその蛇口の水をあてにしていた人々が文字通り干上がってしまう。そのため加減が必要なのだが、その調整がかなり難しい。

余分に水が供給されること対して人々はそれほどの関心を持たないが、あてにしていた水が手に入らないとなると「明日はどうなる?」という恐怖も手伝って、人々が水の調達に必死になる。だから、金融当局が「微調整」のつもりでマネーの蛇口を軽くひねるだけで「金利急騰」が起こることが過去にもよくあった。

特に日本では「『デフレ』と『金融緩和』の時代」が四半世紀ほど続いたため、「インフレ」と「金利上昇」への警戒感があまりにも薄いが、「防災セット」の中身を点検して「災害」の準備をすべき時が到来しているように感じる。

例えば「ステルス値上げ」という形で販売価格を変更せずに容量を減らして「実質値上げ」をすることが横行しているが、サイズダウンもさすがに限界ではないだろうか?

 

日本ですでにインフレが始まりつつある可能性については、加谷 珪一氏の昨年8月26日の記事「新聞テレビは言わない…日本は『デフレではない』と言える、これだけの理由」が参考になると思う。

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