「博多7億円金塊強奪事件」とは何だったのか…獄中から響く怨嗟の声

「そして俺は金塊強奪犯にされた!」

2016年7月8日、野口和樹兄弟ら6名による白昼の犯行「博多7億円金塊強奪事件」が、世間を騒がせたことは記憶に新しい。

警察官に扮した一味(ワッペンはUSA POLICEだった)が奪った金塊は160キロ(約7憶5000万円相当)。これらは飛行機持ち込み可能なキャリーケース4台、大型のキャリーケース1台に小分けされていた。大小5台のキャリーケースは、それを奪った一味とともに、博多駅前に停められていたノアの車内に消えた。

この事件には裏があった。その裏につき、筆者は野口和樹受刑者より、再三、書簡で知らされていた。しかし、事件に関する福岡県警の捜査も終わり、野口兄弟をはじめ、共犯の者も逮捕起訴され、既に公判中であったことから、背景事情を筆者の筆で記事にすることはタイミング的に躊躇われた。

しかし、2021年4月8日付のデイリー新潮で、「博多7億円金塊強奪犯から『事件の絵を描いた人物』と名指しされた男が逮捕されていた」との記事が掲載されたことから、野口和樹受刑者の書簡に基づき、本コラムで、若干の情報開示を試みたい。その理由は、「同様の詐欺の罠にはまる未来の被害者を出さないため」である。

野口受刑者の書簡
 

このことは、野口受刑者も度々、書簡に書いていた。「俺が赤落ちする(刑務所に収監されること)のは仕方がありません。しかし、私たちを捕まえても、実際Kの被害者が増える一方です。(欺被被害者の)中には、お年寄りや身体の不自由な人も居られます。その方が、弁護士調書を巻き協力もしてくれています。もう一人の方は、子どもの入学費まで騙し取られています。事実を明らかにし、今後、同様の被害者を生まないためにも、事件の全容を明らかにしたい」と。

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