2021.04.29
# マンガ

都会→ガチ田舎に引っ越した40歳元編集者が、結局「プチ田舎」に行き着いたワケ

クマガエ

ガチ田舎である必要が本当にあったのか?

――無理してまでガチ田舎に住むことはないと?

クマガエ:目的が何か、ということです。僕は仕事を辞めてガチ田舎で田んぼを始めましたが、米作りを本業にするつもりはありません。いずれは新しい仕事を見つけて「半農半X」を実践する予定でした。

渋谷区から引っ越したのは田んぼまでの距離の問題と、収入が減ることによる家賃の問題です。それなら、田んぼに通える範囲でもっと住みやすいところがあるのではないかと思ったんです。

そういった経緯で見つけたのが今の家です。築浅のアパートで、田んぼまでは車で30分ほどの「プチ田舎」。徒歩圏内にカフェがあるし、東京には電車で1時間ちょっとです。

住宅地なので家の周りにはそれほど緑がありませんが、ちょっと足を延ばせば豊かな自然に触れ合える。家賃は2LDKで7万円と古民家に比べたら高いですが、渋谷区では1Kで12万円は払っていましたから、半分程度の家賃で倍の広さの家を得られたことになります。

苦労した家探しエピソードはマンガの中でも描かれている/第4話より

――人付き合いはどうですか。田舎に行くほど排他的になるとも言われています。

クマガエ:僕はあまり気になりませんでしたが、ガチ田舎は極端かもしれないですね。地元の人たちからまったく相手にされなかったという友人がいれば、ゴミ捨て場にゴミを捨てに行くだけで近所の人から野菜をもらって帰ってくるような友人もいます。

いま住んでいるプチ田舎はいわゆる「ご近所付き合い」はありませんが、オーガニックに対する意識が高くて有機農家が多く、彼らのコミュニティに参加して楽しく過ごしています。その繋がりで古民家カフェでバイトした時期もありました。

そうそう、意外だったのがガチ田舎は大規模で専業の農家が多いぶん、農薬や化学肥料を使用する慣行栽培が主流で、オーガニックの農産物が少なかったこと。

 

米を作り始めて食の安全に強く関心を持つようになったので、その点でも今暮らしているプチ田舎のほうが僕には合っていたと思います。

今は一反一畝(約1100㎡)の田んぼを友人たちと世話していて、昨年は460キロの米が収穫できました。そのほかに小さな畑で約20種の野菜を自分たちが食べる分だけ栽培しています。自分で作った米や野菜は最高においしいですよ!

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