# ドラマ

『ドラゴン桜』16年ぶり続編の“違和感”が早くも消えた最大の理由

「日曜劇場風」に賛否両論
木村 隆志 プロフィール

日曜劇場に新たなメソッドを追加

その「熱さ」や「温かさ」は、親子や師弟の関係性によく見られるものであり、それは「日曜劇場の視聴者が好きなもの」でもある。

公式ホームページの「はじめに」を見ると、「選択肢が多く流されやすい現代に必死にしがみつき、一筋の光を求めている生徒たちと、心の奥底で生徒を信じている桜木のぶつかり合いは、学園ドラマのアツさの中で親子の対話のようにも見えるだろう」と書かれていた。桜木と生徒たちのやり取りは“親子の対話”を意識して作られているのだ。

桜木は第1話のクライマックスで、生徒、教師、理事長たちを前に、「子どもの自由を尊重することと甘やかすことは違う!」「間違いを犯しても叱らず、目標すらも与えず、そんなんだからここのガキどもは濁ったドブ川みたいな目をしてるんだ」と叫んでいた。

まるで子育てに悩む大人たちに向けたメッセージであり、これも“日曜劇場風”の脚本・演出にしたことで生まれた新たな魅力だろう。

 

「ユニークな講師や勉強法が登場していない」という否定派の声もあるが、まだ序盤だけにせっかちすぎるのではないか。

事実、第3話では「学力UP!すぐ使えるマル秘勉強法」「SNSは最強の学習ツール」というトピックスが予定されており、ここから合格発表までの物語で多くのメソッドを見せていくはずだ。原作漫画の面白さが生かされるのは、まさにこれからなのだろう。

これまで視聴者を楽しませてきた日曜劇場の世界観に、勉強法という実用度の高いメソッドがミックスされたとき、「TBSの日曜劇場は新たな強みを加えて進化した」ことになる。これは裏を返せば、16年前の名作『ドラゴン桜』をあえて日曜劇場で放送するのは、「新たな日曜劇場の形を模索している」からなのかもしれない。

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