そろそろ衣替えの時期、ついでに部屋も模様替えしたい! などと思い立った時に、多くの人がつまずくのが「捨てられない」「増えすぎた」書類の整理整頓。
次々に届く郵便物、買ったけど読めていない本や雑誌、人からもらった手紙や長年書き溜めた日記など、気がつけば多くの書類が部屋に散乱してしまいがちだ。
そんな「捨てられない」に隠された悩みの声を、「断捨離」提唱者で『モノ・人・心の悩みが消えていく 断捨離道場』(講談社)を刊行したやましたひでこさんがズバリ一刀両断! 悩みを通して、捨てるためのアドバイスを紹介している。

刊行を記念して、本書より抜粋して具体的なお悩みの回答を紹介していく。第2回は「書類の断捨離」に関する悩みから。

あなたは捨てられない書類に埋もれた日常を送っていないだろうか。

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今の自分にとって「要・適・快」か?

Q1 
未読の本や新聞記事がストレスの種になっています。
気になる本があるとすぐに購入してしまうのですが、読む時間がなくほとんどが「積(つ)ん読(どく)」になっています。また、「あとでゆっくり読もう」と思って切り抜いただけの雑誌や新聞の記事も大量にあります。最近では「早く読まなきゃ」とストレスを感じるようになってきました。

A
「自分の読書量をはるかに超える量の本を抱え込んでしまっている」というお悩みは、とても多く寄せられるご相談です。

読んでない本はなかなか捨てられないもの Photo by GettyImages

良い本に出会うと知識欲を満たされ、静かな満足感を得られますよね。けれど食欲と同じく、一度深みにハマってしまうと「もっと新しいことを知りたい、もっと深く知りたい」と尽きることがありません。

実は「捨てる」という行動自体はいたってシンプルです。要らなくなったモノをゴミ袋に詰め、あとは自治体のルールに従ってそのゴミ袋を外に出すだけのこと。それなのに、あなたと同じく多くの人は捨てられなくて「困っている」。そして、溜まっていくモノの山を見ては「ストレスを感じている」と訴えるのです。

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私は、この現状が何より残念でなりません。なぜ、今の自分よりもモノの方を大事にし、思い悩むのか。なぜ、今の自分をそんなに困らせ続けるのか。
山となった印刷物や本は、今のあなたにとってはもはや味方ではなく、いじめるモノになり果てている。そうでしょう? 自分を虐めるモノたちを抱え込んで困る必要など、どこにもないはずなのに。

今、あなたがすべきことは、「読む時間を作るために、自分の生活を見直す」ことでも、「強い意志が欠けていると自分を責める」ことでもありません。

「自分を助けてくれるはずのモノ」「人生観が変わる体験をもたらしてくれるモノ」だと思っていたモノたちが、いつの間にか「自分を虐めるモノ」に変わってしまっているという事実を認めることです。

モノと自分との関係性は、時間とともに変化します。「今」の自分にとって「不要・不適・不快」なモノならば、そのつど手放していく。ただそれだけで良いのです。