【アメブロブロガー・オギャ子の「捨てる育児」#17】
3人兄弟の母でブロガーのオギャ子さん(ブログはこちら)が子育てをする中で、「これは引き算できる!」or「いや、これは流石にできない…」と学んだことについて、自身の経験談から書き下ろしの漫画と写真とともに教えていただく本連載『捨てる育児』、第17回目のテーマは「在宅勤務での子育ての両立」について。
「家にいるなら、学童に任せず自宅で子どもを見たら良いのではないか?」
このような意見を度々いただくことがあるというオギャ子さんは、現在夫婦ともに自宅でお仕事をしている在宅ワーカー。外出を要する仕事と比べ、確かに時間などの調節はしやすいかもしれないけれど……。
このコロナ禍、緊急事態宣言などで一気に広まった「在宅勤務」という働き方で、同じように子育ての両立にもがいている人も多いはず。家庭によって仕事や状況もさまざまだからこそ、自分一人で背負い込むことなく、状況に合わせて社会のシステムや周りの人の助けを借りながら子育てすることは大切かもしれません。
もっと子育てしやすい社会にしていくために、手放したい考え方について綴っていただきました。
オギャ子さんのインスタグラム「オギャスタグラム」でもまだ出していない、未公開エピソードをご覧ください。
オギャ子(おぎゃこ)
1982年、大阪生まれ。アメブロブロガー。マイペースなちゅんたん(長男)、心優しく激しさも持つゆいたん(次男)、甘え上手なほーちゃん(三男)という三兄弟の母。夫は輪郭が四角いことから「四角」と呼ばれている(オギャ子さん命名)。転勤族だったが、最近ついに一軒家を購入。四角さんも転職し、いまは家族みんなで大阪住まい。
イラスト・文/オギャ子
在宅であれ、仕事をしているわけで…
\右にスクロールしてお読みください!/
時々、在宅で仕事してるなら学童に預ける必要なくないですか?お子さん、ご自宅で見れませんか?といったご意見を頂く事があります。
そう思う気持ちも分かるような気がします。
何故なら私もかつては自宅で仕事と子育てを両立させよう、させられるものだと思って、長男・次男の時は保育園も学童も利用していませんでした。自宅で仕事しているから、預ける事が申し訳ない、もっと大変な人(フルタイム・外勤・ワンオペ)で学童を必要としている人がいるだから私ごときが申し込んだらいけないんだと思っていました。
子どもも小学生になったら放課後、家にいる事がそんなに邪魔じゃないような気もしますよね。
そのへんで遊ばせておいたら、仕事だって出来るんじゃないか……そう思われる気持ちも分かります。
でも、やっぱり子どもが家にいると思うように仕事が進まずペースが落ちるのはたしかなのです。
そして在宅のいい所もであり悪い所でもあるのですが、オンオフの切り替えが付かず、いつでも仕事が出来る状態なだけに昼間出来なかったら夜やるしかないな。。と夜に作業をしたり、夜更かししたり……。
特に長期休みの時はやっぱりキツイです。
とはいえ、時間に縛られる事はないので、そういう意味では外勤の人に比べたらかなり融通が利きます。
そういう意味で、「在宅=融通が利く=預けなくても見られるだろ」という結論に至るんじゃないかなと。
コロナの影響で働き方も多様化し自宅で仕事をせざるを得ない状況も増えたはず。
自分自身が実際に経験してみて、思っていたものと現実が違うと気づかされたことが多いという方も多いのではないでしょうか。
ただ、どんな立場でもそうですが、実際に経験してみないと見えてこない苦労や課題があるはずです。
だからこそ周囲が簡単にジャッジしないほうがいいのではないでしょうか。
◎◎だから預けてるとか預けなくていいとか、それは周りが決める事じゃないですよね?
行政できちんと判断基準が設けられていて、そこに許可されているのであれば、より一層(そもそも在宅勤務や自営だと外勤より「点数」が低く、保育園や学童に入るのはより難しくなっています)。
家庭それぞれの事情もあるし、もっと言えば、お母さん一人ひとりの性格や気質、ストレス耐性などもざまざまです。
子どもを預けるかどうかを決めるのは周りでもなく、その家庭それぞれでよくないですか?
(預かってくれるかどうかを決めるのは自治体ですが、そういう意味ではなく、そもそも預けるかどうかを決める事についての話です)
その結論は家族や夫婦間で決めればいいだけのこと。
おそらく、もっと大変な誰かと比べたら在宅のアナタなんて楽勝じゃない~という思考にもなるんだと思うのですが、これって育児全般なんでも言えちゃうことで、日本のママって(私もそうだったのですが)自分よりもっと大変な誰かと比べて、自分なんてまだまだだとか、自分は恵まれてるほうだって、自分をもっともっと頑張らせようとする傾向が強いように思います。
一人っ子のママは3人子持ちのママと比べて私なんてまだまだと思ったり、
パートのママはフルタイムのママと比べて私なんてまだまだと思ったり、
大変だと感じるラインやキャパなんてほんっと―――に人それぞれなんだからそんな事比べる意味ないですよね。
「もっと人に頼って、社会全体で子どもを育てよう」というわりには、いざ頼ろうとすると「もっと大変な人」と比べられる。
税金を払って、福祉と教育を享受する。
当たり前のことなのに、在宅だからとか、パートだからとか、勤務形態どうこうで周囲が口出しをする必要はないと思うんです
と、言い切れたらいいけれど、どうしても自分より頑張っていないように見える人に対してモヤモヤした気持ちを抱えてしまうのも、
人間の難しいところというか、母親の複雑なところというか……「そうはいっても」という気持ちが子育て中にはむくむくと出てきてしまうのも事実。
とにかく、今閉塞感でいっぱいな世の中だからこそ、自分よりもっと大変な人と自分を比べないでほしいです。
…………と書いている現在。
こちら大阪。
学童しばらく通所禁止になりました。
ががーーーん。
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