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「中国と距離が近いと思われていますよ」麻生副総理が菅首相に告げた「ある助言」

日米共同声明の舞台裏

52年ぶりの「台湾言及」

「案の定」とはまさにこの事だった。前回コラムに「こうした緊迫する台湾情勢について、菅首相はバイデン大統領から何か具体的な要請(要求)を突き付けられるのだろうか。」――と書いた。

4月16日の日米首脳会談前の事前折衝段階で、確かに米側から強い要求があった事実が明らかになったのだ。

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日本経済新聞(4月23日付朝刊)は「首相、中国寄りの印象払拭――日米共同声明 52年ぶり台湾言及、軍事バランス懸念共有」との見出しを掲げて次のように報じた。

《実は日本側には首脳会談に臨むにあたって懸念があった。少人数会合に出席していた米国家安全保障会議(NSC)でインド太平洋調整官を務めるキャンベル氏。首脳会談の直前に来日し、台湾問題で日本側により踏み込んだ対応を迫っていた。(中略)キャンベル氏の要求はより強硬なものだった。日本側が水面下で難色を示すと、米欧メディアは日本側が台湾問題への言及に慎重だと報じた。……そのときから首相の周辺では、中国寄りとのイメージ払拭が訪米の隠れたテーマとなった。》

カート・キャンベル米NSCインド太平洋調整官(兼国家安全保障担当大統領副補佐官)は首脳会談前の4月7~9日頃、隠密裏に来日していたのは日経報道にある通りだ。宿泊した東京・虎の門のホテルThe Okura Tokyoから目の前にある在日米国大使館への移動に業者搬入口まで専用車を呼び寄せたことからも極秘来日であったことが分かる。

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