「パンデミックは必ず再発する」知の巨人が示す“アフターコロナ”の希望

疫病と人類知(8)
ニコラス・クリスタキス プロフィール

疫病と希望は人類の一部

また新型コロナウイルスのパンデミックは、わたしたちの互いの結びつきを、そして共同体の豊かさがそのなかで最も弱い人々によって決まることを、きわめて具体的に示した

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アメリカや世界各地に存在する感染の温床となりかねない脆弱な集団は、重要な道徳的懸念を提起するうえに、連帯を示すことを身をもって証明する。致命的な感染症が猛威を振るっているときに、弱者の世話をすることは強者の利益にかなう。そして、効果的な病気の封じ込めは、当然ながら、個人のニーズよりも集団のニーズを優先させることである。

微生物は、人類発祥以来、わたしたちの進化の軌跡を形作ってきた。感染症も、何千年も前から同様の役割を果たしてきた。感染症は最初からずっとわたしたちの物語の一部であった。わたしたちは、生物学的、社会的手段を駆使して、以前から感染症を克服してきた。生活はやがて平常に戻るだろう。疫病は必ず終わる。そして、疫病と同じように、希望は、人間が生きるうえで常にわたしたちの一部なのである。

 
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第1章 小さな大敵との出会い
第2章 昔なじみの敵が戻って来る
第3章 引き離すこと
第4章 悲嘆と恐怖と嘘
第5章 わたしたちと「彼ら」の分断
第6章 一致団結する
第7章 深遠かつ永続的な変化
第8章 疫病はどのように収束するか
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