世界的現象となった『鬼滅の刃』の大ヒット、データから見えた「これだけのこと」

小新井 涼 プロフィール

「今これを知らないのはやばいのでは?」という状態へ

2020年の年明け以降の流れをみると、もはやアニメ・漫画業界やその周辺界隈だけでなく、日本中のあらゆる分野が本作のブームに注目し、その盛り上がりが社会現象となっていった様子が窺えました。

これは筆者が2020年の2月時点で「鬼滅の対談(*)」に出演させていただいた際にお話したことでもあるのですが、こうして年明け以降にブームを加速させた一因には、年末までの土壌や年明け以降の盛り上がりによって、世間に「今この作品を知らないのはやばいのではないか?」という空気が醸成されていたこともあると思います。

アニメ・漫画ファンから始まったブームが、その周辺の、アニメや漫画をそれなりにみる一般層を巻き込み、そこからさらに高い壁を持つ“アニメや漫画に全く興味がない一般層”にまで広がるためには、「ここまで世間で評判ならばアニメとか漫画とか関係なく、履修せざるを得ない」と思わせるこの世間の空気が必須事項です。

2020年の年明け以降、原作完結にかけてさらに本作のブームが勢いづいた裏側には、こうして世の中に「今この作品を知らないのはやばい」という空気を生じさせるほどブームが盛り上がっていったことが大きいと思います。

(*)伊黒小芭内役の声優・鈴村健一氏がMCを務めるTOKYO FM「ONE MORNING」で行われた企画。本作の大ファンである椿鬼奴氏や本作アニメのプロデューサー高橋祐馬氏などを日替わりで招いて対談を行った。著者も日替わりゲストとして2月12、13日に出演。
 
編集部からのお知らせ!

関連記事

ABJ mark

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標 (登録番号 第6091713号) です。 ABJマークについて、詳しくはこちらを御覧ください。https://aebs.or.jp/