世界的現象となった『鬼滅の刃』の大ヒット、データから見えた「これだけのこと」

小新井 涼 プロフィール

コロナ禍と原作最終回

2020年、年明け以降の出来事として、『鬼滅の刃』だけでなく、あらゆるアニメや漫画、エンタメジャンルが直面した新型コロナウィルス(COVID-19)の影響は看過できません。

『鬼滅の刃』も、作品ステージを開催予定であった「Anime Japan2020」の中止をはじめ、アニメBlu-ray・DVD第10巻の発売延期や、テレビアニメの展覧会「全集中展」の開催延期や一部中止等の影響を受けました。

その一方で、休校やリモートワークへの移行が進み、休日も外出自粛が叫ばれるステイホーム期間に突入することで、家でもできる娯楽として漫画やアニメが重宝される中、本作『鬼滅の刃』に新しく手を伸ばし始める人、改めて作品を見返す人も少なくなかったと思います。

実際に、映像配信サイトでは、3月以降も本作が再生数ランキングに入り続ける様子が見受けられ、アニメ放送終了から1年が経った9月の段階でも、Netflix Japanでは、今日の総合TOP10(日本)に連日本作がランクインしている様子が確認できました。

 

4月10日には、3月以降新作劇場版アニメの封切が軒並みストップしている中で、劇場版「無限列車編」の公開が10月16日となったことが発表されます。

4月の緊急事態宣言発令に伴う娯楽施設の営業休止や、そうでなくても放送延期が相次ぐほどアニメの制作現場が混乱していましたが、この時期にあえて公開延期ではなく公開日の発表がされたということは、その時期には完成の目途も立っているのであろうと、ファンの期待がさらに高まっていきました。

そうして迎えた5月、原作の連載が5月18日に堂々の完結を迎えます。未だブームが過熱し続ける中での連載終了に世間からは驚きの声もあがりましたが、それ以上に、(実はアニメ放送時には既に突入していた)最終決戦をずっと見守り続けていた作品ファン達からは、作品と作品関係者への感謝と労いの声があがり、いずれにせよこの時期SNSのトレンドは、本作関連の話題で持ち切りとなりました。

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