『鬼滅の刃』ブームとは何だったのか…アニメファン以外からも絶大な支持を得たワケ

小新井 涼 プロフィール

極めつけとして、12月下旬にはアニメの主題歌である「紅蓮華」が7ヵ月ぶりにオリコンランキングで首位に返り咲き、その後、年末の紅白歌合戦にて披露されたことで、日本中の“お茶の間”にこの曲と共にアニメ映像が届くことになりました。

こうしてアニメ放送終了後の10月から年末にかけて、オススメされればみるくらいで普段はあまりそうした情報に触れない人にまで、本作が知られる様々な出来事が共時的に生じたことで、アニメ・漫画ファン以外の一般層にもその人気が広がっていったのだと思います。

原作との相乗効果とファン層の広がり期

深夜アニメの盛り上がりは、いくら話題になったとしても、通常は放送終了と共に徐々に落ち着きをみせ始める(一時的なファンが新しいジャンルに移動するなどして、作品人気を支える層が熱心なファンに収斂されていく)ものです。

しかし本作はアニメ放送終了後のこの時期、原作との相乗効果やアニメ・漫画ファン以外への作品周知により、むしろアニメ放送中以上の盛り上がりと新規ファンの流入が見受けられたのが特徴的でした。

これはアニメ放送によって火が付いたブームをさらに勢いづかせるだけでなく、ここから2020年の年明け以降、さらにその盛り上がりが増し、社会現象と呼ばれるに至るまでの土壌を作る時期になっていたのだと思います。

(つづきはこちら:世界的現象となった「鬼滅の刃」の大ヒット、データから見えた「これだけのこと」)

 

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