『鬼滅の刃』ブームとは何だったのか…アニメファン以外からも絶大な支持を得たワケ

小新井 涼 プロフィール

また、紙の本が売れないと言われている時代に、コミックス・小説共に入手困難になったことで、それを売る書店側も、本作の人気の高まりを改めて実感したのではないでしょうか。

このころからは、毎週のジャンプ発売に合わせて「鬼滅本誌」というワードがトレンド入りする頻度も増えてきました。これはそのときに掲載されていた原作の内容がクライマックスに向けた怒涛の展開であり、本誌派の人々が、まさに登場人物達の生死がかかった戦いに、毎週大いに盛り上がっていたためだと思います。

このことは少なからず、トレンド入りをきっかけに本誌のネタバレを踏みたくないと、アニメから入った新しいファンが原作漫画に手を伸ばし始める後押しにもなったのではないでしょうか。

 

また単純に“まだアニメ化されてない先の話も知りたい”と、新たに原作を購入し始めるファンもいたのでしょう(実際に本書担当編集氏が、そんなアニメをきっかけに作品ファンになり、放送後に原作全巻を揃えたうちの一人でした)。

そうしてこの時期、“基本的に最新刊のみを求める(既刊は既に持っているため)既存のファン”だけでなく、このタイミングで“既刊全巻を新たに購入するアニメ放送以降の新規ファン層が急増”し、年末にかけて様々なコミックス売上ランキングにおいて『鬼滅の刃』が上位独占するという異例の事態が増加していったのだと考えられます。

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