人生を切り拓いていく「赤」

強さや情熱を象徴する赤は、地に足をつけて、パワフルに生きていけるようにサポートしてくれる色です。人に行動をうながすアクティブな色である一方で、赤を着るときは、エネルギーを要求されます。赤は雅子さまもよくお召しになっていた色のひとつですが、健康状態が万全でないと、身につけるのが難しい色です。

平成21年のお題は「生」でした。雅子さまは、次の歌を詠まれています。

『制服のあかきネクタイ胸にとめ一年生に吾子はなりたり』

平成20年の春、愛子さまが学習院初等科にご入学されました。新しい制服に赤いネクタイをおとめになった姿をご覧になって、小学生としての新しい一歩を踏み出されることに喜びと深い感慨をお覚えになったのでしょう。

2005年撮影 photo by gettyimages
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平成22年、定例記者会見で野村東宮大夫が衝撃的な発表をなさいました。愛子さまが通学に不安に抱えていらっしゃるとおっしゃるのです。

「同じ学年の別の組に乱暴なことをする児童がいて、宮さまを含め、他の児童に乱暴していることが原因と判明しました」

愛子さまご自身は、学校に行きたいけれど、勇気が出ないとおっしゃっていたそうです。そのため、雅子さまは愛子さまの通学に付き添われることになりました。甘やかし過ぎではないか、異様な親子に映るなどと非難する声もありましたが、雅子さまは、愛子さまが完全におひとりで登校ができるようになるまで、粘り強くお付き添いを続けられました。

平成24年に発表されたお誕生日に際してのご感想で、次のようにおっしゃっています。

「5年生になってからは、学校の勉強も随分と大変になってきましたが、愛子が、お友達にも恵まれ、管弦楽部やバスケットボール部といったクラブ活動を含む学校生活や、英語の勉強など様々なことに意欲的に取り組んでいることは大変嬉しく、そのように愛子が成長していく姿を心強く思いながら、母親としてできるだけの手助けをしたいと思って過ごしております。」

1996年撮影 photo by gettyimages

赤はすべての愛の基礎となる色です。赤の力強いエネルギーは、無条件の愛を育み、天からの大いなる愛を受け取る原動力となります。雅子さまにとって赤は、全力を尽くして人生を切り拓いていくための勇気を呼び覚ましてくれる色なのかもしれません。