愛子さまご誕生のお喜びを歌に

内親王殿下愛子さまがお生まれになった翌年、平成14年のお題は「春」でした。雅子さまは、次の歌を詠まれています。

『生れいでしみどり児のいのちかがやきて君と迎ふる春すがすがし』

みどり児(みどりご)とは、生まれたばかりの赤ちゃんのこと。もしくは、3歳くらいまでの幼児のことをさします。701年に制定された大宝律令には、3歳以下の子供を「緑」と呼ぶ規定がありました。その名残りで、「緑児」「嬰児」という言葉があります。現在は「みどりご」と呼びますが、古くは「みどりこ」と末尾が静音だったそうです。

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日に日に成長する赤ちゃんは、生命力に満ちあふれています。お腹が空けば泣き、空腹が満たされると眠りにつく……赤ちゃんのお世話はとても大変ですが、とても愛おしくかけがえのない存在で、命の煌めきが感じられます。雅子さまの喜びがストレートに伝わってくるようです。

2004年撮影 photo by gettyimages
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平成14年に行われた会見で、雅子さまは愛子さまのご出産について、次のようにおっしゃっています。

「無事に出産できましたときには、ほっといたしますと同時に、初めて私の胸元に連れてこられる生まれたての子供の姿を見て、本当に生まれてきてありがとうという気持ちで一杯になりました。今でも、その光景は、はっきりと目に焼き付いております。」