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世界競争に敗北、日本は「ワクチン接種ガラパゴス」に閉じ込められる

このままでは取り残されるのは必至

日本はコロナのワクチンを自国で開発できず、接種状況も世界の最下位グループだ。さらに、ワクチン接種証明をスマートフォンに表示させる「ワクチンパスポート」でも遅れをとっている。

ワクチンパスポートをうまく使えば経済再開のための強力な手段となるが、日本ではそれが発行できない可能性が強い。日本人の国際活動は大きく制限され、最悪の場合には、日本列島に閉じ込められてしまう。

ワクチンを開発できず、接種も世界最下位グループ

日本は、コロナウィルスに対するワクチンの世界競争で、負けた。第1に、開発競争で負けた。自国で開発することができなかった。第2に、ワクチン接種のスピードでも負けた。

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NHKのデータによると、人口100人あたりのワクチン接種回数は、イスラエル119回,イギリス60回、アメリカ59回などに対して、日本はわずか1.47回だ(4月17日現在)。

自国で開発できなかったのだから、やむをえないと言えるかもしれない。しかし、スペイン(25回)、イタリア(23回)、フランス(23回)などに比べても、大幅に遅れている。

それどころではない。『アエラ』によると、人口に対する接種率は、日本はわずか0.76%(4月5日現在)で、ジンバブエ、チュニジアに続いて第60位だ。

菅義偉首相は、9月の就任時に、6月までには全国民にワクチンを接種すると約束した。これは、政府の「基本的対処方針」にも明記されている。この約束は、どうなったのだろうか?

橋本聖子組織委員会会長は、4月13日に「日本の代表選手が7月の大会前に接種するのは困難」との見解を示した(「日本経済新聞」4月14日)。すると、オリンピック開催時までに全国民にはワクチンを接種できないということになる。それどころでない。後述するように、9月になっても全国民には接種できない可能性がある。

 

ところで、ワクチンをめぐる日本の敗戦は、以上だけではない。以下に述べる「コロナワクチン接種パスポート」でも、世界の趨勢に大きく遅れをとろうとしている。

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