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物理学界に衝撃…「宇宙の秘密」を解くかもしれない「ノーベル賞級大発見」の中身

物理界の根幹を揺るがす「大発見」
佐藤 瑶 プロフィール

宇宙の最初にはなにがあったのか

では、「標準理論のほころび」とは一体何なのだろうか。これは、標準理論が間違っていることを意味するわけではない。

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例えば、ニュートンの力学はリンゴの運動を正確に説明しているが、素粒子の性質は説明できない。これはニュートン力学が間違っている訳ではなく、適応できる範囲を超えているだけのことだ。正しい使い方をすれば、今でもニュートン力学は非常に正確な理論として使うことができる。

同様に、「標準理論のほころび」とは、標準理論では扱えない物理法則が存在するかもしれない、言い換えれば、宇宙のさらに最初期には私たちの知らない未知の素粒子の効果があったかもしれない、ということを示しているのだ。

これまで標準理論は、全ての実験結果を正確に説明していたが、それは逆に言えば、標準理論を超えた物理法則の手がかりが得られていなかったことを意味している。そのため今回の実験結果は、私たちが万物の法則をより理解するための一助となるだろう。

今回の実験結果によって、正確に「標準理論のほころび」があると確定したわけではなく、今後、より詳細な実験が行われ、同時に理論の計算が正しいかどうかの検証は続く。

しかし、ようやく手にした、私たちが住む宇宙の手がかりであることに間違いはなく、人類が宇宙の誕生や世界の成り立ちにより迫る大きな一歩になりそうだ。

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