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ついに元警官“有罪”…ジョージ・フロイドさん死亡事件と評決の「歴史的意義」

「すべてのアメリカ人の問題」

アメリカの中西部ミネソタ州ミネアポリスで2020年5月に黒人男性のジョージ・フロイドさんが白人警官に首を膝で押さえつけられて死亡した事件があった。

この事件の裁判で、元警官のデレク・ショーヴィン被告は第2級・第3級殺人、第2級故殺の罪に問われていた。全米が注目するなかで裁判が行われ、陪審は2021年4月20日にすべての罪で有罪評決を下した。

この評決が出た日の夕方、ジョー・バイデン大統領とカマラ・ハリス副大統領は共同で国民に向けてスピーチを行った

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ハリス副大統領は「アメリカには体系的人種差別の長い歴史がある。黒人のアメリカ人、特に黒人は、我が国の歴史を通じてずっと人間以下の存在として扱われてきた」「これはアメリカの黒人、あるいは有色人種だけの問題ではない。すべてのアメリカ人の問題なのだ」と語り、バイデン大統領は「これ(ショーヴィン被告がフロイドさんに対して行ったこと)は白昼の殺人であり、目隠しを取り去って副大統領がさきほど言及した体系的人種差別を全世界に見せつけた。体系的人種差別は我が国の魂の汚点だ」と語った。

筆者と一緒にライブで評決を見ていた伴侶(白人男性)は「良かった!」と言い、「アメリカの歴史で大きな意味を持つ評決」と評価した。筆者の周囲のアメリカ人は同様の感想を口にしていたのだが、日本のソーシャルメディアでは「フロイドは清廉潔白ではない」「前科者だ」といった反論がかなりあった。これらの意見は、この事件と裁判を根本的な部分で誤解したものだ。そこで、なるべく簡潔にこの事件と評決が意味することを説明してみようと思う。

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