詳報!M1版iMacとiPad Proに見るアップル「次の一手」

そしてAirTagに込めた戦略は?

アップルの考えを読み解くキーワード

アップルは米国時間の4月20日(日本時間では21日早朝)にオンライン発表会を開催し、新しい製品群を公開した。同社としては2021年最初の発表会となったが、発表された製品数も非常に多く、多彩なものとなった。

発表会に登場した、アップルのティム・クックCEO

多彩な製品群に込められたアップルの戦略をひもとくキーワードは、「数」だ。

昨年11月に導入したアップル独自のプロセッサーである「M1」を全面的に活用することで、同社のメインストリーム製品群を一気に刷新し、さらにはiPhoneという圧倒的なヒット商品の「数」を活かすことで、新しいプラットフォームを築き上げようとしている。

M1搭載で生まれ変わった「iMac」

アップルが発表した新製品のなかでも、特に注目すべきは、2つの製品群だ。

1つは、デスクトップ型のMacである「iMac」であり、もう1つは、タブレット端末である「iPad Pro」だ。

【写真】新iMac新しいiMac。カラーバリエーション豊かな新デザインに刷新された

前述のように、プロセッサーとしてはどちらも「M1」を採用しているのだが、製品の特性はかなり異なる。

まずはiMacから解説しよう。

iMacといえば、1998年に登場して以来、Macの象徴ともいえるデスクトップ型製品だ。パソコンとしては、ノート型のほうが出荷は増えているものの、落ち着いて作業をするならデスクトップ型のほうが生産的だ。テレワークが増えた現状では、あえてデスクトップ型を……という選択をする人も増えているだろう。

そのiMacが今回、デザイン面を含め、大幅にリニューアルした。過去5年間、同じ形を維持してきていたものを、プロセッサーをインテル製から自社のM1に変更するのに合わせ、外観も一新してきたのである。

歴代のiMac 歴代のiMac。世代を経るごとに薄く、板のようなデザインへと変遷してきた

特徴は見た目にも明らかだ。薄く、コンパクト。従来のiMacも「板が浮いているようなデザイン」だったが、新しいiMacではさらにその点が徹底され、まるでタブレットのように見える。

24インチ・4.5Kの高解像度ディスプレイを搭載しているが、横から見ると非常にコンパクトになっている。本体の厚さは、なんと11.5ミリしかない。

【写真】新iMacの「板化」前世代機に比べ、新しいiMacはさらに「板化」が進行。体積は半分ほどに

このコンパクトさを実現できた秘密こそ、M1の採用にある。

どういうことか。

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