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「つらいのは、本人だけじゃない」発達障害やグレーゾーンに巻き込まれる人の「怒りと苦悩」

マネー現代編集部 プロフィール

最後は、人として寄り添っていけるか

――ヒロインの美和があまりに不遇で見ていられなくなるときがあります。

そうですね。主人公の美和はすごい振り回されっぱなし。あっちで悩んで、こっちに悩んで。でも、本質的なところでは夫の優斗が本当に好きなので。これからの人生、ずっと寄り添って生きていくなら優斗以外にいないと思っていると思うんです。

優斗がグレーゾーンとか、そういうことは関係なく、人として「自分が一緒に生きていくのは優斗だな……」と美和は思っている。

――美和の優斗に対する思いは、もしかして、先生がご主人に感じているものと同じですか?

そうかもしれませんね(笑)。私と夫は、性格が全く正反対。これまでもいろいろありまして……。今、結婚32年目ですが。

でも、やっぱりこれからも一緒にずっと生きていくのはこの人以外にないんだろう、この人じゃなきゃ私は駄目なんだろうな、と思っています。向こうもおそらく、私じゃなきゃと思ってるんじゃないかな。

その辺りは、ちょっと自分と美和を重ねている部分があるかもしれません。

 

この作品は「人間ドラマ」

――『夫はグレーゾーン』のストーリーは、今後、どうなっていくのでしょうか?

実は、最近になって、キャラクターたちが自分で動くようになったんです。

キャラクターの中身までだんだん見えるようになってきて。新たな登場人物についても、頭で考えて生み出したのではなく、ぱっと設定が出てきました。それを慌ててメモする……みたいな感じで。今19話まで進んでいますが、ここにきて、やっとキャラクターそれぞれが動くようになったのを実感しています。

発達障害やグレーゾーンを扱う漫画というのは、解説だったり解決策を示したりするような「勉強になる」ものが多いですが、『夫はグレーゾーン』はそういった専門的なものではなく、あくまでも読んで楽しむためのストーリー漫画として描いています。「人間ドラマ」ですね。

それぞれのキャラクターがそれぞれの人生を生きています。それぞれの思いを抱えています。最後にはもう、みんなに光が差し込むようになればいいな……と思っています。

『夫はグレーゾーン』試し読み公開中(7/31まで)

第1話「違和感」

第2話「気持ちがわからない」

第3話「グレーゾーン」
お話を伺った人:秋野さと さん
子育てがひと段落した後、35歳の時に月刊誌「ご近所スキャンダル」(竹書房)で遅めの漫画家デビュー。
アシスタント経験無し、漫画も完全自己流のまま、主に主婦向けの漫画を7年描く。
リーマンショック時に、受験生の子ども2人を抱えながら、夫婦同時に失業というピンチに見舞われるが、介護職や運送ドライバー、コンビニパートなどの仕事を掛け持ちして、何とか危機を乗り越える。
その後、comicoにて『娘は声優になるそうです』で漫画家復帰。現在は、まんが王国にて『夫はグレーゾーン』を連載中。埼玉県在住。

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