食のスペシャリスト&グルメに精通する識者で構成される「FRaU Foodies」が、今イチオシの料理やスイーツなどをお届けします。料理に造詣が深く、これまでレシピ本を3冊上梓しているホフディランの小宮山雄飛さん。それだけに、これまで読んだレシピ本は数知れず。そんな雄飛さんが「革命的」という一冊をご紹介します。

小宮山さんのおすすめグルメ一覧▶︎

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人気インド料理店『エリックサウス』
総料理長による時短&簡単レシピ本

「カレー好きが高じて、今まで3冊のレシピ本を出させてもらいました。中でも初めて出した『旨い!家カレー』は、おかげさまで未だに重版を続けていて、なんと韓国でも出版されました! 

そんなわけで、カレーレシピ本に関しては、自分で出したものに限らず、毎年出版されるものをほとんど買い揃えてチェックしています」

カレーレシピ本ウォッチャーの雄飛さんが、今年2021年に発売された本に「ちょっとした異変が起きている」と言います。

「それはずばり、どのレシピ本も『簡単!』を押し出しているのです」

確かに書店のレシピ本コーナーを見ても、「簡単」「時短」「ズボラ」といったワードがつけられたものが多数あります。雄飛さんがその理由を冷静に分析します。

コロナで自炊する機会が増えたことで、今までだったら休日にそこそこ手間をかけて作る“男の趣味”みたいな位置にあったカレー作りが、日常のごく普通の料理になったのです。毎日作るんだったら、そりゃー簡単な方がいい、ということでどのレシピ本も一気に簡単路線になったわけです」

2014年に「料理レシピ本大賞」が設立されて以降、注目度が高まっているレシピ本。確かにコロナ禍で新たなフェーズに突入した感はあります。その中で雄飛さんの度肝を抜いたのが……。

『だいたい1ステップか2ステップ! なのに本格インドカレー』¥1760 稲田俊輔著(柴田書店刊)、撮影/よねくらりょう、2021年

「エリックサウスの稲田さんが出した『だいたい1ステップか2ステップ! なのに本格インドカレー』です。

とにかく簡単で、目から鱗のレシピを紹介しています。簡単への振り切り方が痛快ですらあります

こちらは、東京に5店舗、大阪、名古屋、岐阜で各1店舗展開する人気南インド料理店「エリックサウス」の総料理長・稲田俊輔さんによるレシピ本

前作「だいたい15分! 本格カレー」より、カレーのバリエーションを増やした上に、調理の工数を削減。タイトル通り、だいたい1ステップか2ステップで作れるようにしています。

カレーはもちろん、スパイス飲みを楽しめるおかずやおつまみ、ドリンクまで登場。まえがきで「インドカレーなんて簡単です!」と言い切るだけあって、稲田さんが作るレシピはどれもお手軽なものばかりです。それには、雄飛さんも驚きの連続だったようで。