大嫌いなアイツの「心無い言葉」が頭から消えない…注意障害の想定外すぎる症状

発達障害=「無理ゲー世界」体験記・2
鈴木 大介 プロフィール

誰しもこんな時、その瞬間はわちゃー凹!となるのは当たり前だろう。だけども、その気分の落ち込み、不快感や自己嫌悪の感覚が、「半日とか1日続く」ことなんて、病前の僕は想像したこともなかった。

定型発達だったときの僕の脳は、流れたスープよりもいま他に考えるべきこと、やるべきことがあるなら、「ひとまず気分を切り替えて」すべきことに集中できたはずだった。

ほかにも、考え込んでも答えが出ないとわかっている不安、待つしかない結果、悔やんでも取り返しがつかない記憶などなどは、考えだしたらきりがないし、仕事にも私生活にも大きな妨げになるから、まず「脇に置いといて」ということが超余裕でできた。

でも、障害当事者になってみたら、この「脇に置く」ができないのだ。ていうか、脇ってどこじゃ!! いらだちや不安はどんなにそれを頭の中から排除しようにも、脳=思考のど真ん中に居座って、僕の心の目はその感情にがっちりゴリラグルー! これが、僕が当事者になって体験した、ネガティブ思考へのゴリラグルーという、全く経験したことのない異世界感だった。

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これヤバい。本当に、どんな努力も効かないのだ。音楽を聞く、掃除する、料理をする、ドライブする、映画観る、何をしたって僕の注意は不快な気分や思考、排水口に流れた極上スープの記憶にがっちりゴリラグルーで、どう努力しようにも自力では引きはがせない。

マジこればっかりは、心底「聞いてないよ!!」だった。

「大嫌いな人」の言葉が頭から離れない

ちなみにスープをシンクにぶちまける程度の事案なら一昼夜不快感が胸から消えない程度で済んだものの、最悪なのは「対人」における不快感情だ。

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