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# 総合商社

合コンの幹事、遊牧民との交渉、ツアーガイドまでやる!謎に包まれた「総合商社の仕事」の本質

例年、就活生からの人気が高い「総合商社」。ダイヤモンド・ヒューマンリソースが実施した2022年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象にした「就職先人気企業ランキング調査」では、文系男子・女子ともに、伊藤忠商事が1位となっており、他にも三菱商事(文系男子3位など)、双日(文系男子6位など)の名前が挙がる。

ただ、その人気とは裏腹に、「総合商社は何をする会社なのか?」を明確にイメージできる学生は少ない。基本BtoBで扱う商材も幅広い、商社の「本当の仕事」について、総合商社社員(イスラエル留学のため休職中)の徳永勇樹氏が、自身の実体験も織り交ぜて解説する。

多様すぎる商社の仕事

売上数十億円規模の契約妥結、毎月の海外出張、遊牧民との交渉、北極圏の建設現場視察、晩餐会の主催、顧客の子供の名付け、東京観光ガイド……。

これらすべて筆者が商社の業務範囲内で経験してきた仕事だ。業務が終わった後は、取引先との飲み会を主催し、鉄板のスベらない話で場を和ませて、4次会のカラオケで一発芸を披露。始発の電車で帰宅して、翌日何事もなく仕事を始める。

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それ以外にも、筆者の周りを見渡せば、シンガポールに日帰り出張、靴酒一気飲み、某中東の国で軍隊に拘束、ブータンの山奥に2週間監禁……、などなど多様な経験をされた猛者が沢山いる。とにかく総合商社での仕事は多岐にわたる。

そんなある意味、ハデで面白そうな仕事のイメージに後押しされてか、総合商社の就活人気が高いことは冒頭で述べたばかりだ。

また、総合商社は今、海外の投資家からも注目されている。投資の神様ことウォーレン・バフェット氏が、伊藤忠商事を筆頭に日本の総合商社5社の株式を保有していることが知られたからだ。

会社ごとに歴史は異なるが、総合商社の歴史は明治黎明期に遡る。当時途上国だった日本の製品を海外に輸出することが、その主な仕事だった。

戦後、財閥解体や度重なる業態変革を乗り越えながら、日本経済の牽引役を担ってきた。バブル期の某栄養ドリンクのテーマソング「24時間働けますか?」の歌も、総合商社の社員をモデルにした歌だと言われている。

しかし、総合商社が扱う商材は幅広く、また、BtoB商売のため一般消費者の目に触れづらく、「結局、総合商社は何をしている会社なのか」という質問には、中で働く社員すら明確に答えられないことが多い

今回は、そんな謎に包まれた総合商社の実態について執筆してみたいと思う。
(読者の中には筆者の何倍もキャリアを持つ方もおられるゆえ、あまりいい加減なことは言えないので、あくまでも筆者の一見解として読んで頂ければ有難い)

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