あのとき、日本のミュージカルの何かが変わった

「実は、StarS(13年に結成した井上芳雄さん、浦井さん、山崎育三郎さんのユニット)の3人で、久しぶりにコロナ禍に連絡を取り合ったんです。3人のLINEが久しぶりに復活して(笑)。去年の緊急事態宣言のときに、『おっさん三人で何かしようぜ』と盛り上がったんですが、育三郎は朝ドラもあったし、結局宣言が解除されてから、3人が3人とも忙しくなってしまって(苦笑)」

StarSといえば、昨今の日本ミュージカルの盛り上げに貢献した立役者だ。「その3人の活躍で、一気に日本のミュージカルファンが増えた印象です」と伝えると、浦井さんは、「いや、日本のミュージカルが一部の限定したファンから、より広いファン層を獲得できるようになったのは、小池修一郎先生のお力が大きいと思います」と言った。

「2011年の夏に、小池先生が潤色と演出を担当されたミュージカルの『ロミオ&ジュリエット』が上演されました。そこでは城田優と育三郎がダブルキャストでロミオを、僕がロミオの親友のベンヴォーリオを演じたんですが、あのとき、日本のミュージカルの何かが変わったと僕は確信しています。そのときの2人のロミオに尾上松也くんが加わって、IMYというユニットを組んで、未来に向けてミュージカルをもっと若い世代に開放するために、新しいことに挑戦しようとしている。井上芳雄さんを筆頭に僕らの世代でそういう動きができていることは誇らしいけれど、そのベースは小池先生が作ってくださったと思っています」

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浦井さんは、今、ミュージカルの発声をゼロからやり直しているという。テノールだけでなく、バリトンもバスも。あらゆる声域で歌えるように。何かあるたびにメールを送ってくれる小池先生から、あるとき、「目標を持って!」と言われたことがきっかけだった。
そんなエピソードを聞くと、また「Show must go on」という言葉が脳裏に蘇る――。浦井さんにとって、つまり人生のすべてがステージなのかもしれない。歌うことも、芝居することも。誰かを励ますことも、学び続けることも。それらは、未来までずっと続いていく彼の“使命”に違いないのだから。

撮影/岸本絢
LIVE INFORMATION
「浦井健治 20 th Anniversary Concert〜Piece〜」
4月20日(火)東京国際フォーラム・ホールA
昼公演〜開場13:30開演14:30(ゲスト井上芳雄)
夜公演〜開場18:00開演19:00(ゲスト平方元基)
https://uraikenji.jp
公演に関するお問い合わせ:0570−550−799(キョードー東京)

ヘアメイク:山口淳 スタイリング: 森田晃嘉

ニット 32,000円/タクタク、パンツ 34,000円/アンバー(ともにスタジオ ファブワーク)、シューズ 46,000円/ネオンサイン(ネオンサイン)
【問い合わせ先】スタジオ ファブワーク 03-6438-9575
ネオンサイン 03-6447-070