2021年、10歳~24歳の年齢帯は「Z世代」と呼ばれる。デジタルネイティブで社会貢献意識が高い層と言われているが、どのようにしてその意識は育ったのだろうか。
ジャーナリストの島沢優子さんが、先の千葉県知事選で投票率を上げるための活動をした瀧澤千花さんに話を聞いた。

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千葉県知事選で活躍した23歳

まずは筆者のお話を。私が自分の人生に政治が重要な役目を果たすと気づいたのは、20代で行った英国留学だった。
欧州を回る旅行で仲良くなったイタリア人宅を訪ねると、友人の姉が「彼氏と別れたばかりなの」と言ってやけ酒をあおっていた。別れの理由を聞くと「パーティー(政党)が違うの。彼とはやはり無理だった!」と泣き叫んだ。

支持政党が違うからお別れ??
浮気されるか、自分がするかという「お別れ」しか知らなかった私は唖然とした。帰国すると、新聞の政治欄を読み選挙に行くようになった。

先月の千葉県知事選挙で若年層の投票率を上げるためのプロジェクト「VOTE FOR CHIBA」を運営した瀧澤千花さん(23)に、興味を持った。彼女は、若者に政治参加を促す団体「NO YOUTH NO JAPAN」の立ち上げ人のひとりだ。

note「千葉県知事選挙でU30の投票率を上げる! VOTE FOR CHIBAプロジェクト始めます。」より
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「NO YOUTH NO JAPAN」といえば、東京オリパラ組織委員会・森喜朗前会長の女性蔑視発言に抗議し、同氏の処遇の検討や再発防止策を求める署名を15万筆集めた呼びかけ人にもメンバーがいる。会見を取材し、政治に関心を持つ若い女性たちのエネルギーを頼もしく感じていた私は、彼女たちからすれば親世代にあたる。

2021年現在で10歳~24歳の年齢帯は「Z世代」と呼ばれ、デジタルネイティブかつ社会貢献意識が高いとされる。大企業よりも社会課題解決を目指して起業したり、就職後も瀧澤さんらのように社会に貢献する意識をもった若者が確実に増えていることを実感する。

投票参加の啓発活動を行った瀧澤さんは、どんなふうに育ったのだろうか。

瀧澤 特に何か特別な教育をされたといったことはありません。ただ、テレビは毎日ニュース番組を観ていました。一緒に観ていて、私が「これはどうなの?」とか「どういうことなの?」とわからないことを質問すると、両親が教えてくれましたね。それと、家に本がたくさんありました。親から「これ、読んでおけば?」と渡された本もかなりありますが、ほぼ読んでいません(笑)。でも、あとで関連した事象に出くわして「ああ、あの本、親に勧めてもらったな」って思い出すことはあります。社会への意識が高い家庭ではあったと思います。