「子どもの親権」について考えたこと

婦人科検診でいくつかの持病が悪化していることがわかった。血液検査をしっかりやった上で、数ヵ月分のピルを一気に処方してもらっていたのだが、そのピルがきれたタイミングで、一呼吸おいて考えた。ついに、その時が来た。長年、心身の安寧を保ってくれていたピルの服用を止める時が。子どもを迎える体制に入った

ピルを飲まないと体調が色々しんどいので、どうしても飲むのを止めるのに躊躇があり、ずるずると引き伸ばしていた。授かるかどうかはわからないが、子どもを迎えるときには入籍しようと考えていた。事実婚について調べていくなかで、法律婚じゃないと、2人で親権を持てないとわかったからだ

もちろん形がどうであれ、家族の繋がりは持てるし、色々なスタイルがあってよい。だが、子どもから見て、父も母も等しく親である。母にあたる私だけが親権を持つのは避けようというのが、私たち2人の出した結論だ

写真提供/バービー

そう思いたったのは、2月12日。奇しくも、日本中が元オリンピック組織委員長の女性蔑視発言で沸いている真っ最中だ。

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こんなにも、みんなが『おかしい』と声をあげたことは、私にとって意外だった。今までずっと、なんだかんだ話題にはなっても、騒ぎがおさまれば、結局、元のままに落ち着く。「多様性だ」「ジェンダーバイアスだ」ここ数年、人々の意識は徐々に変わってきたが、一部の権力者たちの意識と彼らが決定権を持つ現実は何も変わってこなかったからだ。しかし、今回ばかりは事態が動きに動きまくった。たくさんの人がおおっぴらに声をあげた。
 
新しい風が吹いた気がした。これからは、男女問わず既婚者に向けられる特別な視線にも、声をあげていい時代になったのだと感じた。

1番のネックだった、既婚女性を縛りつけるねっとりとした視線。『人妻』と呼ばれ、勝手にエロいもの扱いされたり、男性パートナーを『ご主人』として様子を伺ったり、結婚したのだからと好きなものを遠慮したり。そんなことをしなくても、いい時代なんじゃないか?
 
夜、旦那に子どもを預けてお友達とお酒を飲んでも、冷凍食品で食卓を彩っても、第三者にとやかく言われることはない時代が来るんじゃないか?

写真提供/バービー