# 介護

田舎親の「介護」に振り回されそうになった40代サラリーマンの「意外な決断」

断ることが優しさになる
太田 差惠子 プロフィール

父からの爆弾発言

結局、トオルさんは帰省して、母親を認知症の専門医に連れて行きました。思った通り、認知症の初期症状が出ているとのこと。服薬治療が始まりました。

地域包括支援センターにも連絡し、介護認定を受けられるよう手筈を整えて、トオルさんは東京に戻りました。

「ずっと『子どもの世話にはならない』と言っていたのは、いったい何だったんだろう、と思いましたよ。今後のことがとても不安になりました」とトオルさんは話します。

その後、母親は介護保険で「要支援2」と認定されました。相変わらず迷子になることもあります。ある週末、トオルさんが両親の様子をみるために帰省すると、父親から爆弾発言がありました。

「お前と妹のどちらでもいいから、同居か近居をしてくれないか。僕一人では、認知症の母さんの世話はできない」

 

トオルさんは衝撃を受けました。嫌な予感があったとはいえ、『戻ってきてほしい』との発言は、さすがに想定外。

「僕だって、両親のことは心配です。できることはしてあげたい。でも、仕事もあるし、家族もいる。僕が実家に戻るなんて無理です。かと言って、両親を東京に連れてくるのは現実的じゃない」

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