春の「二階俊博劇場」…菅義偉を「いろんな手を使って」揺さぶってみた

解散の時期は、俺が決める

駆け巡った「噂」

権力闘争とは、「呪い」のかけ合いだ。

と言っても、陰陽師が出てきて謎の呪文を唱え、敵の息の根を止める、などというものではない。

現代政治の世界において、呪いの道具は「怪情報」と「噂」である。

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政権のある大物について、最近、永田町でこんな情報が出回った。

「その大物が深夜に議員宿舎を抜け出して徘徊し、寝間着姿のまま、党本部に来てしまった」

ただ事ではない。さる権力者の健康状態に、重大な懸念が生じたことを示すエピソードだ。

それとは別に、こんな噂も流れている。

「同じ大物議員が早朝の暗がりの中、誰もいない時間に議員宿舎の駐車場に現れ、よれよれのスーツ姿でじっと佇んでいたのを目撃された」

衝撃的な情報である。ただし、それが事実であるとすれば、だが。

この大物の周辺は、当然「噂」を完全否定している。実際、それが真実かどうかは、現場を目撃した者が写真や映像を示しながら証言でもしない限り、立証は難しい。

したがって、永田町でこれらは「怪情報」として処理される。公の報道で触れられることも決してない。あくまでも、怪しい噂に過ぎないのだ。

しかし、それこそが「呪い」である。健康不安が囁かれる政治家は、やがては求心力を失い、権力の座から引きずりおろされ、消えていく。

 

呪いをかけられた者は、自らの力でそれを跳ね返し、怪情報はデタラメに過ぎないことを示さねばならない。

そうでなければ、噂が真実であるかどうかにかかわらず、呪いはその者と周囲を侵食し、破滅に導いていくのである。

いま政界では「4月解散説」がしきりに流れている。きっかけは、二階俊博自民党幹事長の発言だ。

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