私が「美しい」と思われる時代は来るのか?“褐色肌、金髪、青い眼”のモデルが問う

私は「時代の比喩」になりたい
シャラ ラジマ プロフィール

「もう少し色が白かったら美人だったのに」

人種と文化の違いで南アジアの価値観を理解している方は珍しいと思うが、南アジアでの色白信仰は日本のそれとは比べ物にならないほど根深い。

だいぶ簡略化した説明になってしまうが、インド大陸では古代の歴史に遡ると、インドの原住民族である南方に住むドラヴィダ系の人々を北方から来た、色の白いアーリア人が支配してインダス文明が始まった構造があり、古代から白が黒を征服して来たし、そこから混じり合って出来た人種だ。

私は家族の中でも色黒で、「もう少し色が白かったら美人だったのにねえ」と、遠い親戚などに何度も言われてきたが、幼い私はそれだと何がいけないのか理解できないでいた。女の子の美しさはその造形や醸し出す雰囲気ではなく、肌の色の濃淡で決まっていた。

PHOTO by REI
 

また受験勉強をしていた頃、世界史の本を読んでいて、新大陸が発見された時の一説として、中南米の原住民族が彼らにとっての異邦人であったスペイン人を受け入れたのは、メキシコ古来の宗教にある「白い神の伝説」があったからだという話を知った時、黒が悪とされないことはこの地球史上でもあったことがないのか?と疑問に思った時もあった。

私にとってこの肌の色を気にしないとか気にするではなく、この肌がどういう価値基準を持って、現代で価値があり得るのかというところから考えなければならなかった。

こういうあり方が素敵!とただ言われるだけでは私自身は納得できないし、有色人種の私にとっては他人事ではなくて、あまりに私事だったので、真正面から向き合って論理的に考えていった。

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