女性看護師の「胸とホクロ」から目が離せない…僕が経験した「注意障害」の話

発達障害=「無理ゲー世界」体験記・1
鈴木 大介 プロフィール

けれどその間の僕はいわば妻と同じ「不自由な脳」に乗って異世界をツアーした旅人みたいなものだったと思う。

ということで、少々長くはなるが、僕の体験記にお付き合いいただきたい。まずは発達障害の大本命「注意機能の障害」についてだ。

とある看護師を、凝視してしまう…

脳梗塞を起こして緊急入院をした病棟での日々、僕は院内の通路を歩く際に、思いがけぬ緊張を強いられる事となった。

心の内で必死に唱えるのは

「ああ、巨乳看護師来るな。ホクロ来るな。来ないでお願い」

だが無念なり。前方からやってくるのは、まさに巨乳、もしくは顔に目立つ大きなホクロのある女性なのであった……。

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こうなるとヤバい。何がヤバいって、僕は前方から向かってくる乳やホクロを、こともあろうかじーっと凝視してしまうのだ。ああ、相手はこの視線に気づいているだろう。訝しげにこっちを見た感じもがするけど、僕の視線は乳やホクロにへばりついて、相手の目を見ることも視線をそらすこともできない。

さぞかし失礼なオッサンだと思っているだろうな! けれどこの視線が異常事態なのは僕にもわかっている。わかってるけれどもなんと、僕は横をすれ違う相手を目で追い、さらに半ば振り返って視界からその部位が見えなくなるまで、つまり「物理的に眼中から去ってくれる」まで、その視線を自力で引き剥がすことができないのだ(ちなみに我が尊厳のために付け加えると、僕は性欲的には淡白なほうだしそこまで女性の胸にこだわるタイプでもないし、ましてホクロマニアでもない)。

冗談みたいだが、これが僕が人生で初めて体験した「注意障害」の症状だったのである。 

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