女性看護師の「胸とホクロ」から目が離せない…僕が経験した「注意障害」の話

発達障害=「無理ゲー世界」体験記・1
鈴木 大介 プロフィール

例えば発達障害全域において共通する注意障害(注意欠陥)の特性について、かつての僕は何か一つの作業に注意を向け続ける「集中力がない」とか余計なものに「気が散って」しまうといったふうに、ざっくり理解しているつもりだった。

だが! 実際にその特性当事者になってみたらどうだろう。

集中力? 気が散る? とんでもない!

それはもう「でたらめな注意」とか「あらゆる鈴木大介コントロール不全」とか「日常の当たり前が壊滅」みたいな無茶苦茶で理不尽な不自由感を伴う、文字通り異世界の体験だった。

ここまで不自由だとか、聞いてねえよ!!

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なお、生まれつきそんな特性の中で生きてきた妻に言わせれば、

「そういうもんだからね。ない能力はないでしょ? なくなった手が生えてこないように、無い物ねだりしないである能力でなんとかやってくしかないじゃん」

シレッと言いますけどね。こちとら「便利な定型発達脳」で40年以上生きてきたんだよ! 

そう。「生まれつき」の妻たちはずっとその仕様で生きてきたから「どう不自由なの?」と言われても上手に説明できないらしいが、そうじゃなかった僕なら言える。

こんな仕様の脳で、「普通に」なんかできるはずねえだろ!!

妻よ、発達障害の当事者さんたちよ。これがあなたたちの生きてきた世界だというならば、称賛したい! あんたらほんと、こんな不自由の中でよくもいままで無事に生きてきたな……(大溜息)。

妻は「喪った手は生えてこない」と言ったが、高次脳機能障害の場合は長い時間をかけて徐々に機能を再獲得することができる。発症からそろそろ6年経つ僕も、ずいぶん多くの機能を取り戻している。

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