女性看護師の「胸とホクロ」から目が離せない…僕が経験した「注意障害」の話

発達障害=「無理ゲー世界」体験記・1

発達障害の特性を持つ当事者が「世界をどのように感じているのか」を、定型発達者が体験する機会はない。視覚障害や聴覚障害、身体の不自由などであれば「疑似障害体験プログラム」があって当事者感覚に近いものを学べる機会もあるが……。

本短期連載は、発達障害に障害特性が非常に近い「高次脳機能障害」の当事者である僕が体験した(疑似ではなくガチではあるが)彼らの生きる世界について、その「異世界体験」を記すもの。

元稿は先日刊行した『発達系女子とモラハラ男・傷つけあうふたりの処方箋』の第2章として執筆したものだが、書籍では読者に伝わりやすいようにコミックでの表現を試みた(https://souffle.life/author/hattatsu-kei-joshi-to-morahara-otoko/)。

 

 少々難解な内容にはなるが、今回はその元稿を公開する機会をいただけたので、発達障害当事者に接する機会のある定型者に、また自身の特性を他者に説明することに困難を感じている当事者に、ぜひ参考としてお読みいただければと思う。

脳梗塞の後、できなくなったこと

さて、そもそも脳って何だろう?

ひとや動物にとっての脳とは、外界から情報を取得し、それを適切に処理して行動を起こしたりコントロールするための臓器。そして発達障害とは、その情報処理機能の発達が「定型とされる」基準(マジョリティの発達)と比較して凸凹していることを指す。

一方で、高次脳機能障害とは外傷や病変によって脳神経細胞が壊れたり失われることによって、この情報処理機能が失われることを言う。ちなみに僕は6年前に脳梗塞を発症したことで高次脳機能障害の当事者になった。

なお、高次脳機能障害の僕に残った障害・症状を片端からカルテや病後の評価から書き出すと、次のようになる。なお、下記リストにおける◎は、発達障害の当事者である僕の妻にも強く共通する特性、○は軽く共通するか、場面によって一時的に共通する特性、×は妻にはない障害特性で分けてみた。

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