国内で肥育されている食用馬(写真提供:アニマルライツセンター)

多くの人が知らない競馬の「深い闇」…競走馬の大半が「殺処分」されている?

別名「桜肉」とも言われる馬肉は、低カロリー、低脂肪、低コレステロール等の理由でヘルシーなイメージが強い。鶏、豚、牛ほどではないが、居酒屋や旅館などでメニューに加わっていることはよくある。

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一方、ペットとして人間と共生している犬や猫と同様に馬も人間の生活とともに存在してきた歴史がある。工業化が進み、鉄道、自動車などのエンジンやモーターで動く乗り物が登場するまでは、馬は人間の重要な移動手段であった。また、農耕やモノの運搬にも利用され、戦時中は騎馬隊など軍用に使用された。戦後は急速に使役用の馬は飼育数を減らしたが、「夢とロマン」を追いかける競馬に使われる競走馬が増えた。

馬は人間の感情を敏感に察知すると言われ、犬や猫とともに人間に愛される動物(コンパニオンアニマル)でもある。現在、馬の利用は大きく分けて、競馬と競馬以外の娯楽産業(乗馬、観光、サーカス、動物タレントなど)に加えて食用もある。

世界的に見れば、犬や猫を食する文化を持つ地域があり、コンパニオンアニマルすなわちペットとして犬猫を考える人が多い日本人から見れば、残虐・非道といった見方が一般的であるが、逆に日本のクジラ、イルカを食する文化を批判する海外の人たちもおり、軋轢を生んでいる。

 

人間と動物との関係は難しいものがある。魚を平気で食べている人が金魚を飼っているのは通常の光景だ。犬猫のペットフードに牛や鳥肉が使われていてもなんとも思わない人も多いだろう。

馬はどうであろうか。コンパニオンアニマルなのか、人間が食用にする経済動物(産業動物)なのか?

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