児童相談所が子供を殺す…? 大暴走を止める方法はあるのだろうか

児童相談所は拉致する(4)

児童相談所というのは、どういう組織なのでしょうか? 信頼できる組織なのでしょうか? 子どもの虐待死を防ぐという役割は、児童相談所に全面的に任せておいてよいのでしょうか?

この最後の回では、子どもの虐待死を防ぐと同時に、児童相談所による恣意的な子どもの拉致をも防ぐにはどうすればよいのか、それを考えてみることにしたいと思います。

〔PHOTO〕iStock
 

児童相談所の実態

私の息子を強制収容したのは東京都児童相談センターですが、ここに児童心理司として勤務していた元職員が、『告発 児童相談所が子供を殺す』という本を出版し、児童相談所の内情を記しています。

それによると、子どもの処遇を決める児童福祉司のほとんどは、児童や福祉について専門的な教育を受けたわけでもなく、特別な資格を持っているわけでもない、一般の地方公務員にすぎないというのです(これは、ほかの本にも記されています)。当然、子どもの身柄を強制収容するという、警察官がするような強制措置について、専門的な訓練を受けているわけではありません。「このあいだまで土木課にいました」というような事務職の地方公務員が、異動で児童相談所に来ると、児童福祉司として子どもを強制収容することになるのです。

この本の著者は、児童福祉司を「完全な素人」(54頁)と呼んでいます。私の息子を強制収容するという判断は、その児童福祉司の、いわば「素人判断」だったことになります。この本によると、児童福祉司の決定は、ほとんどの場合、児童相談所内の会議でそのまま承認されるそうです。その「会議では寝ている人も常に複数いる」(50頁)ということですが、会議で承認されれば、「素人判断」ではあっても、児童相談所という行政機関の正式な決定になり、私のような一般市民には動かしがたい強制力を持つことになります。

仮に、新型コロナウィルスの感染が広がったとき、医学の専門家でもない東京都の事務職員が、自分たちだけで対策を決め、それを東京都が公権力によって都民に強制したとしたら、どういうことになるでしょうか? 想像するだけでも恐ろしい事態です。しかし、児童相談所に目をつけられた子どもたちの身には、今まさにそういうことが起こっているのです。

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