児童相談所が息子を「拉致」した…その理不尽すぎる「一部始終」

児童相談所は拉致する(1)

子どもが親に虐待され、殺されてしまうという事件が、近年、マスメディアで大々的に報じられてきました。児童相談所は虐待防止キャンペーンを繰り広げ、その効果もあって、虐待の通報は急増しています。

しかし、その陰で、虐待をしたわけでもないのに、児童相談所に子どもを拉致され、返してもらえないという事件が多発しています。こうした事件は、虐待死の事件ほど広く知られてはいませんが、私は自分自身の息子が拉致されてはじめて、じつは大変な事態が進行していることを知りました。

〔PHOTO〕iStock
 

私は癌の治療をすることになったとき、男手ひとつで育てていた息子を児童相談所に預かってもらいました。ところが、治療が終わって息子を引き取ろうとすると、児童相談所は息子を返そうとせず、実力で児童養護施設に強制収容してしまいました。

息子を取り戻そうと裁判を起こしたところ、児童相談所は強制収容を正当化するために、私が息子を虐待していたと主張しはじめました。この主張を正当化するために、あろうことか、「虐待事実」の捏造まではじめました。

裁判所は児童相談所の主張を鵜呑みにするので、はじめのうち、裁判は敗訴つづきでした。しかし、6回にわたる裁判の末、ついに勝訴して、息子は家に戻ってきました。

裁判をつづけているあいだ、いろいろと調べているうちに、私と同じように子どもを拉致された親は、少なくないことがわかってきました。権力を乱用する児童相談所の実像も見えてきました。児童相談所による子どもの強制収容には、虐待死を防ぐという目的のほかに、児童相談所という組織の維持・拡大をはかるという思惑が絡んでいることもわかってきました。

児童相談所による子どもの拉致は、子を持つ親なら、誰の身にふりかかってきてもおかしくない問題です。拉致の被害者を増やさないためには、拉致の実態を広く知っていただく必要があります。いまの時代、実名で体験を語れば、誹謗中傷にさらされることは目に見えています。しかし、匿名では、話の内容を信用してもらえない可能性があります。危険は覚悟のうえで、あえて実名でお話をすることにします。

今回は、児童相談所に子どもを拉致されると、どれほど絶望的な状況に追い込まれるのか、どのような壁に突きあたるのか、実感していただけるように、私の体験を具体的に記します。

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