「横ではなく縦で褒める」ことを意識して

子育ては「横ではなく縦で褒める」ということが大事です。

「縦で褒める」ということは、他者と比べるのではなく、その子が以前よりも成長したところやその努力の過程を褒める、ということです。子ども自身の日々の成長を見逃さず、もし昨日できなかったことが今日できたとしたら、いっぱい褒めてあげましょう。小さなことでも、「よく頑張ったね!」と認めてあげましょう。

「頑張っている自分をお父さん、お母さんはちゃんと見てくれている。認めてくれる」と感じることで、子どもは失敗を恐れず何事にも積極的に取り組むことができるようになります。

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親が子どもに向き合い正しく褒めることは、子どもが今後の人生において他者との比較に振り回されることなく、自分の目標達成に向け努力できる大人になる為に大切なことです。

評価基準が「他者」になってしまうと、その時に周囲にいる人達が評価の基準になります。周りにどのような人がいても「自分」は変わらないはずなのに、他人と比較することで常に「自分」が周囲の環境に左右され、ぶれてしまうのです。

例えば、私が運営しているスイング幼児教室では、理解度に合わせて授業を進めるために、年長の一部のクラスでレベル別にしています。

すると、年中まではクラスの中で「できる子」として目立っていたのに、年長の新しいクラスでは「クラスの中で他の子と差がつかない、もしくはできないものがある」という立ち位置になります。 

その時に、「縦で褒める」ことができる親は、わが子をしっかり見て焦らず自分の子の成長を感じて取り組むことができますが、「横で褒める」(=他との比較の中で評価する)親は突然自分の子ができなくなったという錯覚に陥り、「なんでできないの?」と焦り始め、子どもを叱るという悪循環になることがあります。

子ども自身は何も変わっていないのに、周囲と比較し「できなくなった」と言われ、子どもは驚くとともに、頑張りを親に認められていない、という気持ちになるでしょう。