パン不足だったコロナ禍に届いたあるプレゼント

4月12日は「パンの日」。天保の改革の翌年、1842年に軍学者の江川太郎左衛門なる人が、「兵糧パン」というものを日本で初めて焼いたのが4月12日で、それを記念して、パンの日になったのだという。

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私は無類のパン好き。そう、世にいう「パンマニア」というやつだ。おいしいパン屋があると聞けば、関東近郊なら迷いなく出かけ、岐阜や長野はもちろん、京都、大阪、福岡、ソウルにも行ってしまったこともある。ラブ炭水化物、体脂肪上等のパンラバーズだ。

しかし、コロナ禍、パンを求め遠くにもなかなか出かけられない。オンラインを行っている店も多いが、贅沢をいえば冷凍ではなく焼きたてを、店頭でおいしい香りに包まれながら選びたいのだ。コロナ禍になって、そんなパンのワクワク度が低下してしまった。

おいしいパン屋に気軽に行けない、コロナ禍の悲しさ。photo/Getty Images

そんなとき、友人から「パン生活が絶対に変わるよ」というメッセージとともに、誕生日プレゼントが送られてきた。「おいしいパンか!? パンが来たのか!?」と思ったが、宅配さんから受け取った箱は妙に重い。開けてみると入っていたのは、アウトドア用の直火式の「ホットサンドメーカー」だった。

え~、そっか……。と、テンションが落ちる。というのも、ホットサンドメーカーが話題になり始めた3年ぐらい前に、電気式のホットサンドメーカーを購入したことがあった。お気に入りのパン屋の食パンをスライスして、具を挟んで、とやってみたのだが、仕上がりにガッカリした。カリッとした焦げ目のつかず、具がうまく挟み込めず、食べるとバラバラと具が落ちていった。特段うまさも感じられず、結局その電気式のホットサンドメーカーは、一度っきりで箱にしまい、シンクの奥にしまったままになっていた。

友人からはこんなメッセージが添えてあった。
「私はパンマニアじゃないけど、ホットサンドメーカーでパンのうまさに目覚めました。本当においしい!朝食抜きが多かった私が、毎朝ホットサンドを作って食べているってすごくない? 騙されたと思って作ってみて。ポイントは市販の8枚切りの食パンです!」

8枚切り? 市販の? なんか納得いかないが、試してみることにした。