【アメブロブロガー・オギャ子の「捨てる育児」#16】
3人兄弟の母でブロガーのオギャ子さん(ブログはこちら)が子育てをする中で、「これは引き算できる!」or「いや、これは流石にできない…」と学んだことについて、自身の経験談から書き下ろしの漫画と写真とともに教えていただく本連載『捨てる育児』、第16回目のテーマは「子どもにどこまで口を出すか」について。
子どもが遊ぶとき、親同士が連絡を取り合って約束することもありますよね。保育園・幼稚園はもちろん、小学生でもそういうことは多いはず。しかし子どもたちが成長するにつれ、子ども同士だけで約束することは増えていくのが当然のこと。では携帯を持っていない子も多い小学生高学年の場合、どこまで「親が入る」のがいいのでしょう。
今回は小学校を卒業したオギャ子さんのご長男が、卒業を記念してちょっと遠出しよう!と計画したときのエピソードをお伝えします。もちろん遠出と言ってもかわいらしいものではありますが、果たして親はどの程度世話をするのがいいのでしょうか。コロナ禍でもあるし、心配事は尽きない……そんな中で「子どもたちの行動」の結果とは……。
オギャ子さんのインスタグラム「オギャスタグラム」でもまだ出していない、未公開エピソードをご覧ください。
オギャ子(おぎゃこ)
1982年、大阪生まれ。アメブロブロガー。マイペースなちゅんたん(長男)、心優しく激しさも持つゆいたん(次男)、甘え上手なほーちゃん(三男)という三兄弟の母。夫は輪郭が四角いことから「四角」と呼ばれている(オギャ子さん命名)。転勤族だったが、最近ついに一軒家を購入。四角さんも転職し、いまは家族みんなで大阪住まい。
イラスト・文/オギャ子
小学6年生だけで「遠出の企画」大丈夫?
\右にスクロールしてお読みください!/
まず最初に!!
※今日はおでかけ記事です。
おでかけについては、感染対策を十分にしたとしても賛否両論あると思います。反対派の方はご気分を害される可能性がございますので読むのをお控えください。
長男が小学校を卒業しました。
卒業記念にお友達と電車で遠出をしたいと言ってきました。
長男は電車にあまり乗った事がないし、お友達同士でおでかけをした経験もさほどありません。
それがいきなり電車での遠出……。
おお~~いい思い出になるんじゃない!?
どんどん行っておいでよーー!!!
と言いたいところですが、当然不安もありますよね。
ちゃんと電車に乗れるのかな、感染対策大丈夫かな、お財布落とさないかな、迷子にならないかな、騙されたりしないかな……。
彼らは12歳。
親が色々と手助けをしてあげる時期から、自分達の事は自分達でする自立へ向けての過渡期です。
もう子どもじゃないと思う時もあれば、まだまだ未熟だなと思う時もあります。
でも、親の不安なんてどこへやら。
子ども達の行動力には目を見張るものがありました。
計画を練るにあたって、子ども達同士でZoom会議を始めました。
(ええーーー!!Zoomなんて出来るの~~!?
私なんていまだに入室する時手間取るのに……!ちなみにURLの作り方は知らない)
Zoomをやったことがなかった長男は最初どうやって入ったらいいのかわからず、目線でこちらにヘルプを求めてきましたが、とりあえず自分でやらせてみようと思って放っておいたら、あちこちいじって自分で入室できていました。
(子どもってメカへの対応力優れてませんか? iPadとかもいじるの大人より習得早いですよね……)
どの電車に乗って、お昼はどこで食べて、どこへ行って……子ども達だけでどんどん決めていき、自然と役割分担も出来上がっていて驚きました。
当然意見が割れる事もありましたが、皆で話し合って折衷案を導き出していました。
大人の目から見たら少々強引なまとめ方な気もしますが(笑)、社会に出た時に必要なスキルが既にここで養われてる気がします。
チケットはコンビニの券売機で事前購入し、
(私、買ったことない……どうやって買うの……)
行程表をワードで作ってLINEで送信、
(ワードまで駆使できるの!!?すごい……!!)
もう私達の子ども時代とは確実に違いますねーーー。
スゴイですよね~。
まだ未熟な子どもだと思ってるのは親だけで、子どもは子どもの世界でどんどん広がっていくんですね~。
スマホもあるし、日本語も読めるし、何かあってもこの子たちなら自力でなんとかするんじゃないか。
最初は不安もありましたが、準備の段階から見ていると、生きる力の土台を十分持っている事を確信し、途中からだんだんこっちも面白くなってきて彼らのイキイキした様子を見るのが誇らしかったです。
当日は何事もなく行程表通りに行って無事時刻通りに帰ってきました。
親はまだまだ何も出来ないと思っているけれど、子どもは子どもの世界で色々学んで吸収して、知らない間に生きる力を育んでいるんだな。
どこまで口をはさんで、どこまで見守るか、この加減が難しい年ごろですが、彼らの事を信じてぐっとお口チャック、黙って見守る事も時には必要だな、と感じました。
本当に困った時にはすぐに助けに行ける距離で見守りながら、彼らの成長をそばで楽しみたいと思います。
必要なのは頭でっかちの知識ではなくて、目的に向かって突き進む「生きる力」だなという事を子ども達から学ばせてもらいました。
子育てから学ぶこともたくさんありますね。
▼他のオギャ子さん記事もチェック!
【#1】人気ナンバー1育児ブロガーが育児で捨てた「昼寝の呪縛」
【#2】朝起きたら1歳の息子がいない…扉の向こうで母が見た衝撃的な光景
【#3】振り返ったらすごかった…3児の母が絶句した「キッチンの惨劇」
【#4】3児の母が思考停止。なぜ家の中が「スケートリンク」に?
【#5】仲良しと思ってたけど…遊びに来たママ友「悪気なき善意」の攻撃力
【#6】夫の「休みの日ぐらいゆっくりさせて」にモヤる妻の本音
【#7】「子どもを抱っこするのが苦手」な母は「母親失格」ですか?
【#8】1歳児の奇襲攻撃に困り果てた母を救った「ある行動」
【#9】お菓子購入、生活のお世話…「親として甘すぎない?」の基準とは
【#10】シーツ毎週変える?3児の母がベッドで見た「スゴイ光景」
【#11】もう抜けられない?帰省できずにやむなく選んだ「自堕落正月」
【#12】中学受験する、しないで親子大バトル!母が完敗した「9歳の名言」
【#13】会社の人は大騒ぎ!「会社命」の夫が30代で退職を選んだ理由
【#14】ワンオペ歴13年…夫の転職問題で真剣に考えた「子育て=妻の仕事」か
【#15】13年のワンオペ育児終了…会社をやめた夫の「落ち込み」を救ったものと「奇跡」
▼オギャ子さんのブログ
「kosodatefulな毎日」にもエピソード盛りだくさん!