火曜の朝を賑わせたテレビアニメ『PUI PUI モルカー』が、3月23日に最終第12話の放送を終えました。最終話から1週間が経過した3月30日、「モルカー13話」がツイッターのトレンド1位となるなど、“モルカーロス”を癒そうとする試みが広がっています。今回は、色とデザインの観点から、モルカーの魅力を掘り下げてみましょう。

『PUI PUI モルカー』

愛着を感じるクルマのデザインとは?

クルマのデザインは、横から見たサイドビューで決めていくことが多いと言われます。しかし、クルマのデザインを語る人たちは、フロントフェイスとリアのデザインを重視するようです。フロントフェイスは文字通り、顔の表情のようなもの。リアのデザインはおしりや後ろ姿にたとえられるように、クルマという工業製品に対して、愛着を感じる重要な要素となっています。

クルマのデザインにもトレンドがあり、80年代はラインやエッジを強調するシャープなデザインが流行しました。その反動もあって、90年代以降は丸みをおびたデザインが流行しました。

日産自動車がレストアに取り組むことになった、女優・伊藤かずえさんの愛車「シーマ」は、80年代と90年代の過渡期にあたります。全体としては角ばった印象を受けますが、微妙に傾斜をつけた伸びやかなスタイリングとなっています。

日産シーマ
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ここ数年の傾向としては、刺激的なデザインが増えてきています。無難なデザインよりも、ちょっと奇抜なくらいがいいというのが、昨今のトレンドのようです。クルマにもLEDライトが用いられるようになり、細形のヘッドライトを搭載したシャープなフロントフェイスが主流となっています。ただ、威圧感のある表情のクルマが目新しかった時代も終わりつつあり、最近は丸型のライトを搭載した親しみやすい雰囲気のクルマも出てきています。

おとなしいデザインのクルマがよしとされる時代だったら、モルカーにハマる人が続出するような事態にはなっていなかったかもしれません。退屈なデザインよりも、びっくりさせたもの勝ち、というようなクルマのデザインのトレンドも、モルカーのヒットを後押しする要因のひとつと考えられるのではないでしょうか。