中国「サッカーバブル」ついに終焉か…? “金満経営”が崩れていった“深刻すぎる”ワケ

「王者不在」の“異常事態”に
元川 悦子 プロフィール

“連鎖”は続いてしまうのか…

混乱を余儀なくされているのは、江蘇FCだけではない。天津津門虎(天津タイガース)も近日中に解散する可能性があると見られており、浦和レッズに2月まで在籍していたレオナルドが赴いた山東泰山もAFC(アジアサッカー連盟)クラブライセンス規則の給与支払い延期に関する必須基準を満たせず、ACL出場が取り消されてしまった。

後者の方は2016年から2017年に指揮したフェリックス・マガト監督の下で働いていたアシスタントコーチによる国際スポーツ仲裁裁判所(CAS)への提訴が背景にあるが、それもまた給与問題に端を発している。

 

もともと巨大資本による“爆買い”で急成長してきたCSLだが、前述の通り、投資に見合ったメリットを得られないと多くのスポンサー企業に判断されつつあった。そこに新型コロナウイルス感染拡大が追い打ちをかけた。

IT関係や医療関係など一部業界を除いて、大半の業種が大きなダメージを受けた。小売業を主戦場とする蘇寧グループなどは業績悪化が避けられないはず。となれば、儲からず、スポンサーメリットも少ないサッカークラブに際限なく投資し続けることは不可能なのではないだろうか。

こういった流れが、CSLを窮地に追い込みつつあるのだろう。2020年には1〜3部の合計16チームが解散したという報道も出ており、事態は想像以上に深刻だ。

「さまざまな投資グループにとって、中国国内のサッカークラブが宝の山に見えなくなったのは確かでしょう。運営面を見直し、経営健全化を進めていかなければ、CSLがバブル崩壊してしまうこともあり得ます。コロナ終息が見えない今だからこそ、強い危機感を持って先々の方向性を模索していくべきだと思います」(同)

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