銀行業界に大激震…5年後、じつは「ATM」も「預金通帳」もすべて消えてなくなる!

現代ビジネス編集部

顧客もムダに気づいてしまった

紙の通帳やATMの在り方に疑問を抱いているのはなにも銀行側だけではない。奇しくも新型コロナウイルスの感染拡大は、利用する顧客側の意識も変えることとなった。

「コロナ禍の前までは、引っ越して“住所変更”が必要になったり、定期預金を解約するために、銀行の窓口に並ぶことが当たり前だと思っていました。でも3密回避が叫ばれるなか、それでも銀行に行列を作る人たちの姿を見て違和感を覚えてしまって……。

ATMにしても、誰がベタベタ触ったか分からないタッチパネルに触れるのってよく考えたら怖いですよね。その時、これって『本当に並ばないとできないことなのかな?』とふと思ってしまったんです」

こう話すのは、都内の飲食店で働く31歳の野崎愛美さん(仮名)。職業柄、感染対策には人一倍気を使わなくてはならず、次第に銀行やATMに足を運ぶ機会が減っていったという。

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そんな彼女は、昨年12月から、10年以上利用してきたメガバンクが提供する「インターネットバンキング」を使い始めた。

「新しくネット銀行の口座を開設することも考えたのですが、まずは身近なところから始めてみようと思いました。紙の通帳をやめて、デジタル通帳に切り替えたのですが、びっくりするくらい便利で驚きました。

ます2年間の入出金の明細がスムーズに見れるのが嬉しい。これまでは毎月の家計簿をつけるために紙の通帳をめくって一つひとつ確認していたのですが、結構疲れるんですよね。あとは、推しているアイドルグループのファンクラブ年会費をオンラインで払える。これが地味に一番嬉しかった」

嫌厭していたものの、使ってみたらその便利さに驚いた。そんな野崎さんのような人は決して少なくない。

マイボイスコム株式会社の2021年1月の調査によると、インターネットバンキングを利用している人は全体の66%にも上り、2018年以降増加傾向にあるという。メガバンク3行でもコロナ禍以降、利用者が急激に伸び、特に中高年女性の新規利用者が増えているようだ。

コストを減らしたい銀行側と、便利さに気づいた利用者側。さらには非接触サービスの需要の高まりによるキャッシュレス決済の浸透が後押しする形で、急速にデジタル化が進む日本の銀行業界。

そうなれば、通帳やATMが消滅へ向かうのは当然の流れといえる。そして、それは5年以内にやってくる可能性が高い。なぜなら、日本には「2025年の崖」という問題が存在するからだ。

 
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