50代・実家住みの娘2人が「外で働かない」…88歳の父親が抱える深刻な苦悩

これまで、甘やかしてきたが…
畠中 雅子 プロフィール

大まかな方針だけでなく、具体的なプランもお伝えしました。実際に廃業する前にまずやるべきは、娘さん2人のお給料の中から、家賃や食費として月に4~5万円くらい徴収することでしょう。家計簿もきちんとつけてもらい、月に5~6万円くらいは貯蓄に回すように促します。

新しい仕事に就いたら、今よりも少ない給料で暮らす可能性が高いですから、今のうちから使えるお金を抑えておくことも、娘さんたちの将来の生活を守るために必要なことだと思います。

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家族の生活を考えるあまり病院を閉める勇気が出なかった敏夫さんですが、ようやく決心がついたようです。

「私はもうすぐ89歳の誕生日を迎えます。すでに同級生には、亡くなった人もたくさんいますし、私自身も今日、明日にでも、体調を崩してもおかしくはありません。なるべく早く子どもたちを集めて、病院を閉める話をしたいと思います。

医師や職員の転職の世話も必要ですし、患者さんたちの次の病院も決めなければならないので、準備には相当な時間が要ります。勇気を出して娘たちにも伝え、廃業の準備を進めていきます」

と話していました。

もし、介護が必要になったら…?

実際の廃業までには、年単位の時間がかかりそうですし、病院の土地と建物を処分する方法については、相続税対策と合わせて検討する必要があります。廃業したのちすぐに売却して現金化してしまうと、不動産として所有し続けている時よりも、資産評価が高くなり、より多額の相続税を払うことになってしまうからです。

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