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韓国ソウル市長選で与党惨敗! 世論は文在寅政権に完全に背を向けた

次期大統領選で「政権交代」がほぼ確実に

野党「国民の力」が圧勝

韓国の首都・ソウルと第2の都市・釜山(プサン)の市長を選ぶ再・補欠選挙で、いずれも野党の「国民の力」が圧勝した。

今回の選挙は候補個人の政策や人物像ではなく、「文在寅(ムン・ジェイン)政権の4年間に対する審判選挙」という性格が強かった。そうした点から、選挙惨敗をきっかけに、文在寅大統領のレイムダック化は加速し、韓国の政界は来年3月に行われる次期大統領選挙に向けた本格的なレースモードに突入する見通しだ。

4月7日に行われた選挙の最終スコアを見ると、まず、ソウル市長は、国民の力の呉世勲(オ・セフン)候補が与党の共に民主党の朴映宣(パク・ヨンソン)候補を18%以上引き離し、57.5%の得票率で当選した。

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基礎議会(ソウル市議会)議員109人のうち101人、25人の区長のうち24人が共に民主党所属のソウル市では、2020年4月の総選挙でも49の選挙区のうち41選挙区で共に民主党所属の議員が選出された。

わずか1年前は与党に圧倒的な票が入ったソウル市だが、今回は与党が大差で完敗したことから、現在、国内の世論が文在寅政権に完全に背を向けたことが読み取れる。

実例として、日刊紙『ハンギョレ』が選挙直前に発表した世論調査を見てみると、ソウル市民が呉世勲候補に投票する理由は、「文政権を審判するため」(46.4%)が圧倒的な1位で、2位は「不動産問題をうまく解決しそう」(14.9%)だった。文在寅政権に対するソウル市民たちの憤りが今回の選挙で表出された格好だ。

伝統的に国民の力が強い影響力を持つ釜山では、 朴亨ジュン(パク・ヒョンジュン)「国民の力」候補が62.7%の票を獲得、34.4%を獲得した金栄春(キム・ヨンチュン)共に民主党候補をほぼダブルスコアで破り当選した。

選挙を1ヵ月後に控えた2月26日、文在寅大統領が直々に釜山へ下り、与党の選挙公約である「加徳島新空港」の敷地を回り、「胸が高ぶる」と発言するなど、側面支援に乗り出したが、劣勢を覆すことはできなかった。

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