アメリカ式と日本式の間で

うちの子たちは家の中でも外でも英語で、物心がついたころからアメリカの文化の中で生きているので、メンタリティは完全にアメリカ人です。よく冗談で、「私はアメリカ人を育ててるのよ」なんて言ったりしますが、実際そうなのだということを痛感します。

そんな中、私のザ・日本人的な感覚を子どもたちに押し付けているなと感じることが時々あります。アメリカでは家族にハグやキスをしたり、「I love you」と頻繁に言います。でも、日本人的な感覚をもつ私はそうしたことを子どもたちにしたり言ったりしていませんでした。

すると、エリカに8歳のときに聞かれたのです。「なんでお母さんはI love youとか言わないの?」と。私はそのとき、「そういう習慣がないからだよ」と答えてしまいましたが、きっと娘は、ずっと疑問に思っていたのだと思います。車で学校に迎えに来る友達の親はハグやキスをしているのに、うちのお母さんは「お母さん来たよ。じゃ、帰ろうか」とそっけない、と。

キスやハグって、慣れていない人がやるとぎこちなくて、恥ずかしいんですよね。でも、娘がしてほしいと思っているんだ! と自らを奮い立たせ、それ以来、必死にアメリカ人のお母さんを演じています(笑)。

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さんざんアメリカと日本を比べて言うのもなんですが、結局は、子どもが望んでいることと向き合うことが大事なのだなと感じます。子どもがハッピーになるために、日本の子育てとアメリカの子育てのいいとこどりをしていけたらいいなと思っています。

自分が家庭内マイノリティであることに時々寂しさを感じたりしますが、子どもたちは日本の文化が大好きで、発音が下手なお母さんを愛をもって毒舌指導してくれています。たまに学校の先生の前で「substitute teacher(代理の先生)」を「prostitute teacher(売春婦の先生)」と言って子どもたちをヒヤヒヤさせていますが(笑)、まあ、それもご愛嬌ということで。

シノブファミリー