2021.04.22
# 地震 # 海

疑惑の8種類で検証!「深海魚が打ち上がると地震が来る」は本当か?

3.11の1ヵ月前にも現れていた!?

深海魚は「地震の予兆」!?

深海魚の一種「リュウグウノツカイ」。成長すると全長5m以上にもなり、「人魚のモデル」とされる魚だ。

大型の個体が海岸に打ち上げられると、その特異な姿から多くの人々の目を引き、「地震の前兆現象では?」と話題になる。実際のところ、深海魚と地震にはどんな関係があるのだろうか?

最新情報を追ってみた。

背びれを波打たせて泳ぐリュウグウノツカイ(静岡県・伊豆半島で、山本智之撮影)

壊滅的な被害を生んだ深海魚の「たたり」

江戸時代中期に出版された『諸国里人談』(しょこくりじんだん)という本に、こんな話が出てくる。

若狭国(現在の福井県南西部)で、岩の上に人魚がいるのを漁師が見つけた。もっていた櫂(かい)で殴ったら、人魚は死んでしまった。

海に投げ込んで帰ったところ、そのあと大風が起きて海鳴りが17日間も続き、30日ほどすると大地震が起きた。山から海辺まで地面が裂け、村がまるごとなくなってしまった──。

この物語中に登場する人魚は、「鶏冠(とさか)のごとくひらひらと赤きもの」を身にまとっていたとされる。赤みを帯びたひれをゆらめかせて泳ぐ、「リュウグウノツカイ」を彷彿させる表現だ。

深海魚をいじめたら、その「たたり」で地震が起きた。そんなふうに読み解くことができる物語なのだ。この『諸国里人談』の記述からは、昔の人々も「深海魚の出現」と「地震の発生」を関連づけて考えていたらしいことがうかがえる。

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